惑星ダルの日常(goo版)

(森下一仁の近況です。タイトルをはじめ、ほとんどの写真は交差法で立体視できます)

宵空飛行機雲

2012-11-04 20:32:00 | 季節
 今日の東京の日没は午後4時43分。ちょうど散歩に出かける時刻でした。

Planecloud1211 歩いている途中、神代植物公園の裏のあたりで空を見上げると、天頂から西の空にかけて飛行機雲が長く長く伸びていました。
 上空にも、もう日の光はなくて、飛行機雲は銀色に輝いてはいません。空気中に散乱する名残の光を浴びて、闇を濃くする空でほの白く伸びてゆきます。沈んだ太陽を追いかけるように。
 「孤独」という言葉を思い浮かべました。

 〈ナンクロメイト〉12月号発売中。担当している新刊紹介欄で次の3冊を取り上げています――

  • 中島たい子 『LOVE & SYSTEMS』 (幻冬舎)
  • 喜国雅彦 『シンヂ、僕はどこに行ったらええんや』 (双葉社)
  • 盛口満 『シダの扉 めくるめく葉めくりの世界』 (八坂書房)
 中島さんの『LOVE & SYSTEMS』は架空の結婚制度をめぐるユートピア小説。
 喜国さんの印象的なタイトル(とカバー写真)の本は、東日本大震災被災地でのボランティア活動の私的レポートです。