というタイトルの映画があったはずだと思い、調べてみると、正確には『雨に濡れた舗道』でした。ロバート・アルトマン監督、サンディ・デニス主演の1969年作品。たぶん学生時代に観たと思うのですが、記憶が……。
なんでこんなことを思い出したかというと、夕方、自転車で吉祥寺近辺まで出かけ、暗くなって帰って来る時、ところどころのアスファルト道路が濡れていたせい。
「通り雨でもあったのかなぁ?」と思ったのですが、空はよく晴れていて、そんな気配はありません。
だいいち、ずっと自転車を乗り回していたので、降っていたのだとしたら、自分が濡れているはず。
冬型の気圧配置になって気温が下がってきたので、空気中の水蒸気が地表で結露したのでしょうか。大気や大地の呼吸を見たということかもしれません。
道路が濡れていた――ただそれだけなのですが、何か心に響くものがありました。