昨日の大相撲九州場所千秋楽。
貴景勝が自分の相撲をつらぬいて優勝したのが立派でした。
お父さんが怖い人で、NHKの「サンデースポーツ」にビデオメッセージを寄せ、「初場所でそれなりの成績が残せなければ、(普段言っていることは)ウソつきだということです」と言っていました。
これを聞いた貴景勝関は「普段はもっと優しいのに、相撲のこととなると……」と苦笑しながら、「来場所はそんなにうまくゆかないかもしれないけれど、普段やっていることを、淡々と、自分の相撲を取りたいと思います」と言っていました(記憶が正確でないかもしれません)。
取り組みでもっとも印象的だったのは、高安と御嶽海との相撲。
御嶽海がすくい投げで高安を破りましたが、投げられた高安がしばらく土俵から起き上がろうとせず、怪我でもしたのではないかと心配になったほど。負けたことの無念さを噛みしめていたのではないでしょうか。
その後、起き上がると、助けようと差し出した御嶽海の手をポンポンと2度叩きました。それを見て、こちらも万感迫る想い。
相手を讃える気持ちだったのでしょうが、同時に、優勝決定戦に進めなかった自分の不甲斐なさや、力を尽くした場所が終わったことの確認といった意味があったのだと思います。
横綱が不在となり、寂しいはずの場所を、貴景勝や高安、それに錦木などがよく盛り上げてくれました。途中休場の稀勢の里には横綱審議委員会から「激励」も出て、若手らの活躍への期待も含め、来場所が楽しみになってきました。
あと、十両に返り咲き11勝4敗の好成績を上げた豊ノ島関にも「おめでとう」を言わなくては。これからも頑張ってください!