読書しながら音楽を聴いている――じゃなくて、音楽を聴きながら読書していることが多いのですが、今日、感じ入った1曲は「別れの一本杉」。
「一本杉の石の地蔵さんのよ~、村はずれ♪」……歌われている情景が懐かしいというか、涙腺をくすぐるというか。こんなドラマに自分は弱いのかと、我ながらあきれてしまいました。
曲も、どこか演歌っぽくなくて心地よいと思ったら、ウィキペディアには「ビゼーの歌劇『カルメン』のハバネラのリズムをヒントに書かれたものである」とありました。
船村徹さんが作曲した歌謡曲はどれもほとんど抵抗感がないのですが、お父さんがクラシックレコードの蒐集家だったこともあり、小さい頃からブラスバンドをやってたとか。こういう素養が伝わってくるんでしょうか。
作詞は高野公男さん。この曲が大ヒットした昭和31年に26歳の若さでなくなっています。
春日八郎さんの持ち歌なのですが、今日、聴いたのはちあきなおみさんの歌唱でした。船村さんご自身の歌もいいんだなあ。