良いお天気で日差しが強かったのですが、首都高の高架の影や並木の影をつたって走ったので、さほど気になりませんでした。でも、信号などで止まると、汗が吹き出ます。
行きは50分、帰りは1時間かかりました。西新宿では椅子に座ってゆったり休息。
椅子に座った場所はリビングデザインセンターOZONEの3階と6階。第6回「暮らしの中の木の椅子展」をやっているのです。
木の椅子の公募コンテストの入賞作が展示されているのですが、どれも実際に腰を下ろすことができるのが楽しい。というか、椅子は見た目だけではなく、座り心地が大事ですから、座ってみないことにはわからないのです。
最優秀賞と優秀賞の作品はこちらで見られます。さすがにどれも素晴らしい。
最優秀賞に輝いた山下さんの「座椅子」は籐と竹で編まれた大きな背もたれつきのもの。波打つ造形も見事ですが、何より座り心地にうっとり。柔らかく包み込まれたかと思うと、背中の方に優しく沈んでゆく。それでいて力強く支えてくれる。こんな座り心地の椅子は初めてです。
座椅子なので靴を脱いで座る必要があるのですが、それが面倒なのか、実際に座る人があまりいないのが残念でもったいない。通り過ぎる人には「座ってみる価値はありますよ」と勧めたい気分でしたが、実際には出来ませんでした。
優秀賞の出光さんのDチェアは肘掛の触感が、この上なく心地よい。肱から腕、手のひら、指先まで、木の肌と触れ合うどこもが快感で、いつまでも撫で擦っていたくなるほど。
あと、座椅子なのにロッキングチェアになっているのがあって、胡坐をかいたまま、全身でビンボー揺すりができるのです。これまた気持ちいいんだなあ。
椅子の喜びは、体の喜びそのもの。良い椅子と巡り会いたいものです。
「暮らしの中の木の椅子展」、OZONEでは7月8日(火)まで。行って、ぜひ山下さんの座椅子に座ってみてください。