惑星ダルの日常(goo版)

(森下一仁の近況です。タイトルをはじめ、ほとんどの写真は交差法で立体視できます)

山上の道

2011-06-23 21:18:40 | まち歩き
 今日も暑い。
 このまま長い夏に突入したら、いったいどうやって乗り切ればいいのだろうと絶望的になります。すでにアイスノンの鉢巻なしではやってゆけないのに。

 今日もステレオグラムはよく歩く道。

Oyamadap1106 町田市にある小山田緑地の展望広場です。草原を突っ切って林の中へ消えてゆく道の曲がり具合が心地よい。
 自宅からはちょっと遠めなので、しょっちゅう出かけるわけにはいきません。月に1~2回?

 ここの公園は何箇所かに分かれていて、それぞれ趣が異なるのがいいですね。
 今日は山道沿いでそろそろオカトラノオが見られるかなと思ったのですが、少し早かったみたい。出直します。


夏至

2011-06-22 20:46:29 | 季節
 1年でいちばん昼間の長い日。
 東京の日の出は午前4時26分、日の入は午後7時ちょうどでした。昼間の時間、14時間34分。
 この前の冬至の昼間が9時間45分でしたから、それより4時間49分長いことになります。

 これだけあればサッカーの試合が2回できますね。あまり意味がない計算かもしれませんが。

Sakuragaokap1106 ステレオグラムはいつも歩く都立桜ヶ丘公園の尾根沿いの道。
 涼しげに見えますが、今日は暑かった。
 朝から太陽が照りつけ、我が家のあたりで32.5度まで上がりました。今年初めての真夏日。

 いよいよ真夏ですか~。


続・二重螺旋

2011-06-21 20:57:20 | 草花
Nejibana1106b このステレオグラム、昨日と同じネジバナのペアです。別名モジズリ(捩摺)。絹織物の模様の名だそうですね。

 さて、この2本、よく見ると捩れ方がちがっています。右側は真上から見ると時計回りに巻き上がっていて、左は反時計回り。
 タイトルの「二重螺旋」は適切ではなかったかもしれません。こんなDNAはあり得ないですよねえ。

 ネジバナの捩れ方に一定の方向はないそうです。その時、その時で決まるようで、中には途中で巻き方が変わっているのもあるとか。
 今日、別の芝生で3本のネジバナを見たのですが、1本が時計回り、2本が反時計回りでした。

 昨日も参照した多田多恵子さんの『したたかな植物たち』によれば、この花ひとつに数十万個ものタネができるそうです。タネ1個の重さは0.0009ミリグラム! 100万個でようやく1グラムに届くかという軽さです。小さくて軽いので遠くまで飛んでゆけるのでしょう。

 一般にランの仲間は地中のラン菌の助けを借りて芽生えますが、ネジバナは特にラン菌への依存度が高く、最終的にはトゥラスネラ・カロスポラというラン菌の菌糸を分解し、自分の養分として吸収してしまうのだそうです。
 多田さんは「二者の関係は〈共生〉ではなく、ランがラン菌に〈寄生〉して一方的に利益を搾取しているといえる」と断言しています。哀れなトゥラスネラ。


二重螺旋

2011-06-20 20:47:41 | 草花
 朝からまずまずのお天気で、梅雨の晴れ間かなと思っていたら、午後には雨が降りました。
 しかしたいした雨ではなく、夕暮れ時には陽が射し、うっすらと虹もかかりました。

Nejibana1106 今日のステレオグラムは、この時期、芝生でよく見かけるネジバナ。ラン科の多年草です。
 数ミリの小さな花ですが、アップにするとランの一種であることがよくわかります。カトレアに似ていますね。

 出会ったネジバナはたまたま2本接近して生えていたので「二重螺旋」となっていました。生命の神秘を花の形で具体的に見せてくれています。

 ところで、ネジバナの花はどうして捩れて咲くのでしょう?

 いつも参照する多田多恵子さんの『したたかな植物たち』(SCC)にはネジバナの章があり、この小さな植物の驚くべき生存戦略について述べられています。
 それによると、小さな花は集まって咲くと虫を呼ぶのには有利。しかし、たくさんの花が同じ方向に咲くと、重くて茎はそちらに傾いてしまう。そこでネジバナは花の向きを順繰りに変えた、というのです。
 こうすることで小さな茎なのにまっすぐ立ったまま花をつけることができるのですね。素晴らしい。

 同書によると、ネジバナ――というかランの驚異はまだまだあるのですが、それはまたの機会にでも。


鉄砲百合

2011-06-19 20:29:03 | 草花
Teppoyuri1106 園芸品種はあまり写真に撮りませんが、自分とこに咲いていれば話は別。庭のテッポウユリです。

 もともとは屋久島、種子島、沖縄など、南日本に自生している花だそうですね。
 日本にはユリの種類が多い。田舎の高知ではオニユリやカノコユリを山道でよく見かけます。

 夜、害虫退治に庭へ出たのですが、その時もユリの匂いが強く漂っていました。
 闇の中で白く咲くテッポウユリ……この世のものとは思えないというと、いいすぎでしょうか。