惑星ダルの日常(goo版)

(森下一仁の近況です。タイトルをはじめ、ほとんどの写真は交差法で立体視できます)

捻花

2012-06-25 21:13:49 | 草花
 日中も気温が上がらず、最高気温19度そこそこという涼しい1日。

 胡麻色斑点病に侵されているカナメモチの落ち葉は燃やしてしまうようにしています。七厘に火をおこし、団扇で煽ぎながら乾いた落ち葉を燃やすのです。こうすると煙が出にくいので、あまり近所の迷惑になりません。
 気温が低くて、窓を開けていたりすることもないから好都合。暑いとこうはいきません。

Nejibana1206 総合体育館の芝生にネジバナが咲いていました。ラン科の一年草。
 こうしてアップで見ると、ランの仲間であることがよくわかります。ひとつひとつの花は結構派手なつくり。

 昨年6月21日の記事に書きましたが、ネジ花は発芽に地中のカビ(ラン菌)の助けが必要で、最終的には根の中に菌糸をとりこみ消化して栄養分にしてしまうそうです。つまり、菌に寄生しているのですね。
 最近、読んだ小川眞『キノコの教え』(岩波新書)にもこの話は出ていて、葉緑素で栄養を作らなくなったランまでいるとか。ツチアケビやオニアケビがそれで、こうしたランはナラタケなどの「菌を食べる」と小川先生は書いておられます。

 植物の遺体を分解することで生きる菌がいて、その菌を食べる植物がいる。ややこしい進化のぐるぐる回りが生じているように思えます。
 ネジバナの形がそんな関係を表している?


変身

2012-06-24 20:37:12 | 動物
 日記の更新が2日ばかり途絶えてました。

 一昨日(金曜)の夜は、息子が地元で開いたコンサートを聴きに。
昨日(土曜)の夜は、渋谷の台湾料理屋で「横田順彌さんを祝う会」。仲間内の会とはいえ27人が集まり、賑やかに、横田さんのSF大賞・大衆文学研究賞・推理作家協会賞の3冠をお祝いしました。

 今日の写真はステレオグラムではありませんのでご注意を。

 昨日の朝、アゲハの終齢幼虫がスイカの空中栽培用のネットを登っているのを発見。「こんなところでサナギになるの?」と疑問に思っていたら、とても見やすいところで本当にサナギになり始めました。
 紐から糸を張って、体を固定。じっとその時を待ち始めました。

 動かなくなったのが午前9時半ぐらい。およそ2時間後には、糸に身をゆだね、紐から足をすっかり離した状態になりました。

Ageha1206b すぐにサナギになるのかなと観察していたのですが、それからが長かった。夕方、渋谷に出かける頃になっても、体はイモムシのままで変化ありません。
 戻って、夜の闇の中で見てもまだそのまま。
 朝、午前7時40分に撮ったのが左側の写真。まだ固まったイモムシ状態です。

 ところが、朝食や用事を済ませて1時間半後に見ると、右の写真のように、ツノを生やしたサナギの格好に変身していました。
 いつ、どうやって変身が起こったのでしょう? 見逃してしまい、大変くやしい思いをしています。

 しかし、昆虫の変態は実に不思議。どうやってこんなシステムを身につけたのやら。


夏至

2012-06-21 20:59:51 | 季節
 東京の日の出、午前4時25分。日の入り、午後7時ちょうど。
 去年は22日が夏至で、日の出が午前4時26分とのことでした。すでに日の出は少しずつ遅くなりだしているらしい。

 夏至だからということもないのですが、今日は仕事場に扇風機を取り付けました。
 「弱」21ワットと「強」23ワットの小さなクリップ扇。Fan1206

 去年までは本棚に取り付けていたのですが、使い勝手がいまひとつだったので、今年は窓枠の上部にセットしてみました。
 枠の出っ張りが小さくてそのままでは窓枠をクリップで挟めないので、補助具を作り、それをクランプで窓枠に固定(窓枠に傷をつけたくないので^^;)。補助具の板をクリップで挟むことにしました。絡ませてある紐は万一落下した時の安全装置で、カーテンレールに縛ってあります。
 カッコ悪いですが、首振りも可能で、まずまずの使い心地。

 今年もこの扇風機(と額に当てる保冷材)を頼りに、エアコンなしで夏を乗り切るつもりです。


台風被害

2012-06-20 20:13:18 | 園芸
 台風4号は関東北部から東北へと抜ける、首都圏にとっては迷惑千万なコースをとりました。夜おそくから、ちょうど眠りにつく頃にかけて、激しい風雨で賑やかなことこの上なし。時おり、何やら転がるような音もして、恐怖すら覚えました。

 今日は早朝に起き出し、外回りの点検。

 庭が惨憺たる様相を呈していました。
 入り口のオウバイは鉢ごとゲートに倒れ掛かっているし、アゲハの餌となっているいくつものミカン類の鉢もほとんどが倒れています。
 トマトは支柱にささえられ無事のようでしたが、風にもまれてぐったりとした様子。

 ひどかったのがスイカ。ネットに蔓を絡ませてプランターから立ち上げ、「空中栽培」をしているのですが、葉っぱがほぼ全滅。葉柄の付け根から折れ、だらりと垂れ下がっています。柔軟性がなく、風には弱いんですね。
 地面に広がって茂らせるぶんには問題ないのでしょうが、「空中栽培」だと風が問題になることがわかりました。
 果たして、収穫まであと半月ほどだった実はどうなるのでしょう? 葉っぱから栄養が届けられないと、しっかり熟れるのはむずかしいでしょうね。
 様子を見るしかありませんが、今年のスイカは期待薄ということになってしまいました。残念無念。


蟄居聴楽

2012-06-19 21:37:44 | 音楽
 台風4号の襲来を懸念しつつ、じっと家に引きこもっております。午後9時現在、風雨はますます強くなってまいりました。吹きすさぶ風、窓に叩きつける雨、唸る空……。
 予想コースのほぼ南端を通ってきている感じで、関東も影響甚大です。なにごともなく朝が迎えられますように。

 音楽を流しながら仕事をするのは、台風にかかわらずいつものことですが、こんな日はなおさら慰められるような気がします。
 何度も聴いたのはアリソン・クラウスの「Ⅰ Will」。
 『ホワイトアルバム』に入っているポール・マッカートニーの曲のカバーです。ビートルズ版とはまた違って、天にも昇るような心地にさせてくれる見事なアレンジと歌。

 バンジョーを弾いているのはトニー・ファータドだと思います(エアチェックの音源なのでデータがありません)。これだけでもずっと聴いていたい名演奏なのに、そこへ控え目にアリソンの歌がかぶさってくると、もう、たまりません。

 老人性難聴で聞き取りにくい音が出てきたって、音楽の素晴らしさは失われませんぞ。