春風めいて

　お昼頃から、南もしくは西寄りの風が吹き、気温が上がりました。最高気温は午後３時頃で、17.0℃（隣町アメダス）。

　夕方、暖かい風に誘われ、自転車で出かけました。

　特にあてはなかったのですが、何となく東八道路方面に向かい、Ｊマートの跡地へ。
　年末に閉店した後、残務整理を続けているようで、建物内部の物品を搬出する車がたくさん停まっていました。

　その後、道路を東進して三鷹、杉並との境あたりをぐるっと回るコースを走って帰宅。頬を切る風が気持ちよいぐらいでした。

　写真は近所の畑から、北東方向を。

　桜の木の彼方の雲が、冬のものではありません。夕陽に染まってきれいではありましたが。

　〈ナンクロメイト〉２月号、発売中です。担当の新刊紹介欄で次の３冊を取り上げています――

• 高千穂遙 『ペダリング・ハイ』 （小学館）
• ジェニファー・ダウドナ＋サミュエル・スターンバーグ 『ＣＲＩＳＰＲ（クリスパー）究極の遺伝子編集技術の発見』 （櫻井祐子訳、文藝春秋）
• アトゥール・ガワンデ 『予期せぬ瞬間　医療の不完全さは乗り越えられるか』 （古谷美登里＋小田嶋由美子訳、みすず書房）

　『ペダリング・ハイ』では、我が家の近所が自転車のトレーニングコースになっていたりして、ご当地小説としても楽しめました。

夢みるボロボロ人形

　昨日で松もとれて、今日は成人式。あいにく、午後から雨になりました。
　我が街の成人式には貞子が登場した（下へスクロールしてください）とかで、話題に。鬼太郎はいつになったら成人するのだろう？

　夕方、傘差して、散歩。もう遅かったせいか、晴れ着の成人とは出会いませんでした。

　フランス・ギャルさんの訃報に接す。享年70だから、私より４歳上。
　私が中学生の頃、彼女の歌う「夢みるシャンソン人形」が大ヒットしました。岩谷時子さんによる日本語歌詞もつき、本人のほか、弘田三枝子さんも歌っていましたっけ。

　ずいぶん後で知ったのですが、この歌を作詞作曲したのは、クセ者セルジュ・ゲンズブール。ブリジッド・バルドーやジェーン・バーキンと浮名を流したこの人の詞はやっかいで、実はアイドル向けの可愛いものではなかったようです。年を経てそのことに気づいたフランス・ギャルはずいぶん傷ついたらしい。
　フランスらしい話といえば、それまでではありますが。

　「トランプ暴露本『炎と怒り』を一気に読んで憔悴しきっている」（りんがるさん）。読んで、私も滅入りました。

粕漬け

　夕方、庭で七厘に火をおこし、鰆の粕漬けを焼きました。

　お天気が下り坂のせいか、日が傾いても気温はそんなに下がらず、庭で作業をするには良い日でした。火を使うので、さらに寒さが気にならない。
　しっかり炭火をおこした後、下の空気窓を調整して火が強すぎないように。粕漬けは焦げやすいので、じっくり焼きたいものです。

　割とうまく焼け、表面がきつね色に変わったぐらい。黒く焦がすことはまぬがれました。

　食べると、いうまでもなく、美味しい。魚の味が劇的に変わります。

　酒粕もメーカーによってかなり違うんですね。今年のは澤の鶴酒造のものですが、酒精がわりと強く残っていて、最初は辛味を感じました。しかし、それも時を経ると薄れ、今はまろやかな良い感じに。
　これから色々と漬けてもらい、焼いて楽しみたいと思います。粕漬けは、冬の喜び。

カマキリ先生

　このお正月、いちばん楽しんだのは、ＮＨＫのＥテレで一挙再放送された「香川照之の昆虫すごいぜ！」。俳優の香川さんがあんな人だとは思いませんでした。

　とにかく、熱い！　松岡修造さんとは違った熱さです。
　松岡さんは直接、私たちに向かって「とにかくやるしかないでしょう」という感じで炊きつけてきますが、香川さんは自身の中て燃え盛っている虫への愛が噴き出してくる感じ。その炎のせいで、こちらまで延焼してしまいそうです。

　養老猛司先生も虫好きで知られていますが、あちらはぐっとクールですよね。歳をとって成熟しているのかもしれません。
　香川さんは子どものまんま。虫の話になると、年齢が下がってしまうんじゃないでしょうか。

　とにかく、楽しいものを見させてもらいました。
　これまで「トノサマバッタ」「モンシロチョウ」「特別編・タガメ」「オニヤンマ」の授業がおこなわれています。すべてこちらで見られるのがありがたい。昆虫がじっくり観察できる「ものすごい図鑑」も付いてます。
　 ぜひ、どうぞ（ただし、虫網を振り回したくなっても、責任はもちません）。

迷い鳥

　夕方、散歩に出ると、近所の電柱に貼り紙がしてあるのに気づきました。

　いなくなった鳥の手がかりを求めるものでした。

　鳥の種類はチョウゲンボウ。小型の猛禽類ですね。
　ひと月半ほど前に、すぐ近くの公園で「迷子に」なったと書いてあります。不意に飛び去ってしまったのでしょうか。

　しかし、チョウゲンボウを飼育することが可能なのか？
　ネットで調べてみると、野生のものを捕まえると法律違反ですが、人工繁殖させたものなら飼うことができるそうです。好奇心旺盛で、人になつきやすく、ペットとしても人気があるとか。

　可愛がっていた鳥がいなくなり、心配でしょうがないのでしょうね。
　特徴としては、足に革ひもがついているそうです。

　心当たりの方がいらっしゃいましたら、私宛にメールをください。こちらから連絡するようにします。