金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
最近アマゾンKindleから「インフレ時代の人生設計術」という本を出版しました。

リカーマウンテン、場違いな立地でうまくいくのか?

2024年12月06日 | レストラン・飲み屋
私の近所で先月高級酒を販売するリカーマウンテンが開店した。

少し前まで宮脇書店があった場所だ。販売不振の本屋の後を高級酒屋が襲ったわけだが、近所では先行きを心配する声が聞かれる。実は私も高級酒店の見通しは暗いと見ている。
理由は簡単だ。つまり店舗から徒歩または自転車圏内は比較的所得が低い世帯が多くお酒は飲んでも、高いワインやウイスキーを買う消費者は極めて少ない。かなり広い駐車場があるので、車で来る人を取り込むことは可能だが、それもあまり現実的ではないだろう。というのはワインなどはそれに合う食材と合わせてパーティーのようなスタイルで楽しむのに向いている。と考えると百貨店などで食品と一緒に買う人が多いだろう。
私の見立てが当たっているかどうかさばらく様子をみたい。

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運用パフォーマンスをあげたいなら証券会社に騙されないようにすること

2024年12月06日 | 投資
 昨日若干取引をしている野村證券から突然電話がかかってきました。電話をかけてきたのは若い男性で「トランプ政権後のアメリカ経済についてお話をしたいので、どこかで30分ほどお時間を頂けませんか?」という話でした。
 当然お断りする。理由は明快です。証券会社の人が話をしたいというのは、会社側が売りたい商品をセールスするためで、顧客の運用パフォーマンスを向上させたいからではありません。
 またなぜこの時期突然電話がかかってきたのかも不思議でした。
 
 野村証券といえば、今年の夏広島支店の営業担当者が高齢者の顧客宅で放火して現金を奪い強盗殺人未遂などの罪で逮捕、起訴されるという事件を起こしていましたね。数日前には奥田社長が謝罪会見を開き、役員報酬の一部を返上することを発表していました。
 証券マンの電話勧誘と証券マンの強盗事件を同列に論じると暴論だ、と批判されるかもしれませんが、敢えていうと私はある共通点があると思っています。
 それは「顧客の財産からなにがしかの金品を取ろう」という考え方です。
 一番滅茶苦茶なのは、顧客の財産を力で強奪するケースで、次に無茶苦茶なのは、顧客の無知に付け込んで、リスクが大きくて、証券会社の儲けが大きい商品を販売するケース。この二つは犯罪です。問題は「犯罪とまでは断定し難いが、顧客利益よりも自分の利益を優先してセールスするケース」です。
 犯罪とまでは断定し難いと書きましたが、Fiduciary duty(受託者責任)に抵触している可能性が高いといえるでしょう。
 Fiduciary dutyとは「自分の利益を後回しにして顧客の大切にする」ということです。
 私の経験からいうと、証券会社の営業マンが勧めてきた話で長期的に儲かったというものはほとんどありません。何故なら証券会社の営業マンは自分の成績や会社・支店の営業目標を最優先して行動するからです。
 そこから得た教訓は「運用パフォーマンスをあげたいなら証券会社に騙されないようにすること」なのです。騙されないようにするなら、ネット証券を使う方が良いのですが、家族の中には物理的な建物がある証券会社の方が安心できるという人もいるので、野村さんともお付き合いしている次第です。
 資産運用とは何か?というと「証券売買手数料や信託報酬など確実な出費を支払ながらキャピタルゲインという不確実な収入を狙う事業」と考えてよいでしょう。そこをビジネスにする証券会社などは、不確実な収入をいかに確実なものか?と思わせながらより我々に高い出費をさせるように知恵を絞っているのです。
 この罠にはまらないようにするのが、資産運用の第一歩です。
 
 
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