金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
最近アマゾンKindleから「インフレ時代の人生設計術」という本を出版しました。

ハリケーン カトリーナの損害を予測する

2005年09月19日 | 社会・経済

最近のエコノミスト誌によればある専門会社がハリケーン カトリーナによる保険会社の保険金支払金額は400億ドルから600億ドルと見積もっている。この金額は天災では史上最高のものらしい。エコノミスト誌によれば現在までのところ保険金額が最大になった天災はハリケーン アンドリュー(1992年8月)で支払保険金額は215億ドル。5番目には日本の台風19号(1991年)が入っており保険金額は78億ドル。なおこの台風はりんごに甚大な被害を及ぼしたことから「りんご台風」とも呼ばれている。因みに昨年12月大きな話題になったインド洋の津波による保険金支払は50億ドルである。この津波は相当な人的被害をもたらしたと思うが保険金支払が少ないのは、保険の掛け方が少なかったのかもしれない。

もっともカトリーナの被害に関して保険会社が支払う保険金については、米国連邦洪水保険プログラムとどの様に負担を分担するかにより変わってくる。

カトリーナによる損害については再保険会社が大きな負担を負うことになるが、再保険会社は今後世界中のあらゆる保険料を引き上げることで損失をカバーしてくる見込みだ。

ドイツ系大手保険会社アリアンツの関係者は「米国は自然災害にかかわる世界中の支払保険金の75%を受け取っているが、保険料については半分しか負担していない」と議論を吹きかけている。実際過去の自然災害による大きな保険金支払の上位4件は米国の台風と地震関連である。カトリーナは保険業界に大きな損害と議論のタネを残していった様だ。

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藤沢周平の世界展を見る

2005年09月19日 | まち歩き

三連休の最後の日(9月19日)に世田谷文学館に「藤沢周平の世界展」を見に行った。

setagayabun005 世田谷文学館http://www.setabun.or.jp/では10月30日まで「藤沢周平の世界展」をやっている。本日は敬老の日で60歳以上の方は無料で入館できるためか結構混んでいた。無料には少し年齢が足りない我々夫婦は一人600円払って入館。

藤沢周平の書斎や蔵書を見ることが出来るが「物をふやさず、むしろ少しずつ減らし、生きている痕跡をだんだんけしながら、やがてふっと消えるように生涯を終えることができたらしあわせだろうと時どき夢想する」(「書斎のことなど」)というだけあり、持ち物や暮らしはシンプルと見うける。

60歳代の藤沢周平の写真を見ると老けた感じとともに一種の透明感が漂っている気がしてくる。藤沢周平のように透明度の高い作品を書いていると人物にまで透明感が出てくるのだろうか?

後10日程で市川染五郎・木村佳乃をメインキャストとする蝉しぐれが上映される。その前にもう一度「蝉しぐれ」を読み返そうと私は考えているところである。

なお世田谷文学館の脇には清流が流れ鯉が泳いでいる。今回は時間がなくて文学館の周りを散策しなかったが、少し散歩してみると気持ちが良いような気がした。

(文学館横の清流)

setagayabun2

ところで昨日「今何故藤沢周平ブームなのか?」というブログ記事を書くと急にアクセスが増えた。どうして増えたのか?と調べてみるとブログ記事の中にある「内野聖陽」という言葉に検索エンジンが反応した様だ。そこで検索のキーになっている単語を調べてみたのだが、「藤沢周平」の藤沢も周平も出てこない。つまり藤沢周平ファンはインターネット世代とはずれている様だ。一方内野聖陽についてはネット時代の強力なファンがいそうだ。

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