金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
最近アマゾンKindleから「インフレ時代の人生設計術」という本を出版しました。

名古屋人は親切

2005年09月13日 | うんちく・小ネタ

この前の日曜日愛知万博に行った帰りに尾張瀬戸から栄まで名鉄に乗ったが、僕はその電車の中で財布を落してしまった。どうもカバンの外側のポケットに入れていた財布が滑り出てしまったらしい。電車を降りて20分程して気がつき、名鉄栄の駅に飛んで行き駅員さんに落し物の説明をしだしたところ、何と駅員さんの机の上に見慣れた茶色い革の財布がある。「あれ、あれです。あの財布です。」と僕は叫ぶ。駅員さんは財布の中の運転免許証で僕の顔を確認していたのだろうか、すぐ財布を渡してくれた。「親切に届けてくれた人がいてしかもお礼は放棄されたのですよ」と駅員さんは言う。本当に助かった。もし財布が見つからなかったら、僕はホテルで銀行やクレジット会社に電話をかけまくっていたろう・・・と思うと本当に正直で親切な方が届けて呉れて助かった。

数分後僕は栄の地下街を歩いていた。栄の地下街には呉服屋や和菓子屋等伝統的な店が色々入っている。それに人の混み方も程々で歩き良い。名古屋の地下街はやはり東京の地下街とは違い、落ち着いていて懐が深い・・・と僕はすっかり名古屋が好きになっていた。実はその日一日万博の暑さに名古屋の気候の悪さを呪っていたことも忘れて・・・・

お財布を拾っていただいた方へ

お礼を申しあげることもできませんが、本当にありがとうございました。あなたのご親切が今一人の名古屋ファンを生みました。

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自民党圧勝に関する海外メディアの論評

2005年09月13日 | 政治

9月11日の総選挙に関する海外メディアの論評は日本の新聞にも紹介されている。私もネットでざっと英米の新聞・雑誌に目を通したが、日本のマスコミに較べて概ね素直に自民党勝利を歓迎しているところが特徴的だ。日本のマスコミはややもすれば自民党は勝利におごるな的論評があるが、海外メディアは圧倒的勝利を梃子に構造改革を一気に進めろ的論評が多い。この素直にものを見るところが私は海外メディアの一つの良いところだと感じている。素直にものを見ることと深くものを見ることは矛盾しない。素直にかつ深くものを見る姿勢を日本のマスコミはもっと学んで欲しい。

例えばファイナンシャルタイムズ紙は自民党国対委員長中川 秀直氏のコメント「今回の地すべり的勝利は英国のマーガレット・サッチャー元首相やロナルド・レーガン元米大統領の選挙戦での勝利に比較しうる。その時投票者は小さな政府を支持し、社会主義に反対した。このトレンドは20年遅れて日本に来た」を引用して日本に「小さな政府」改革が行なわれる可能性を示唆している。

もっともエコノミスト誌になると、その論調はもう少し複雑である。ポイントを見ておこう。

  • 郵政民営化が推進されることは明らかだが、その他の改革はそれ程はっきり見えていない。
  • 民主党がこのまま力を失うと構造改革上マイナスとなる可能性が高い。何故なら小泉首相は来年9月で辞任すると言っているが、その後継者が構造改革の意向やカリスマ性が低い場合、構造改革が頓挫する可能性は高い。つまり自民党は圧倒的多数を保つため、二大政党の相手方である民主党がしっかりしていないと「緩んでしまう」という訳である。
  • HSBCのエコノミスト ピーター・モルガン氏によれば郵政民営化により簡保・郵貯は約200兆円の日本国債を売却し、企業融資や個人向け融資を行なうことになる。もっともそのインパクトは銀行や他の投資家が国債を買うので弱められる。
  • 改革支持派はもっと多くの改革を求めている。彼等は郵政民営化の速度アップを希望しているし、郵貯・簡保の規模縮小や民営化前により厳密な競争ルールの適用を求めている。
  • 年金や健康保険の改革の他、政府系金融機関の改革や税制改正、地方への権限委譲等で日本は構造改革のメリットを得る可能性がある。
  • しかし郵政民営化は政治的・経済的に大きな一歩前進である長い歴史の中で初めて日本の指導者は重要な問題について正面から戦い、妥協を拒否したのである。そして投票者はその勇気に対して褒賞を与えたのである。

以下は私見であるが、自民党が衆院で絶対多数を取った責任は極めて大きい。つまり解散がなければ向こう4年間自民党は憲法改正以外のことは衆院の絶対多数を以って何でも行うことができる。それ故構造改革の全責任は自民党にかかってきた。

構造改革は英国の例を見ても10年はかかる大仕事であり、その間サッチャーは政権を取り続けた。小泉首相は来年9月に辞任する意向が強い様だが、構造改革を推進する真のリーダーを後継者に選べるかどうかが次の大きな課題になってきた。万一後継者が力量不足の場合、続投することも首相の責任の取り方かもしれない。さもないと日本丸の進路はぶれ過ぎることになる。

なお投資の観点から言うと、国債の市場消化促進が大きなテーマになってくるだろう。従って国債金利は上昇含みと見ておきたい。個人投資の観点からは変動利付国債の比率を高めたいところだ。

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愛知万博~疲れたなぁ~

2005年09月13日 | まち歩き

この前の週末とうとう愛知万博に行った。万博開催前に営業斡旋で割引入場券を買っていたものだから行くタイミングを探してが、漸く名古屋市内のホテルが取れたので家内と出かけた次第である。

banpaku2 午前8時過ぎに品川から新幹線に乗り、JR利用で万博会場(長久手会場)についてのが昼前。混む前に昼飯を食おうと思い~既に混雑しているが~、北口近くの韓国レストランでビビンバを食べる。ビビンバの味はそこそこなのだが、レストランの中に水がない。外へ出てヒトゴミをかき分けようやくペットボトルを買う。その後パビリオンを回ったのだが、トヨタや東芝等日本企業のパビリオンは数時間待ちで全く話にならず。そこで外国のパビリオンを回ることにするが、これも大国や人気のある国は30分以上の待ち。結局ウズベキスタン等余り人気のないパビリオンを数箇所見て回る。会場を横断するゴンドラに乗ったがこれも30分待ち。

banpaku1 左の写真はゴンドラから下を見た写真だが、地面に寝転がっている人が沢山見える。

この後少し並んで北欧館に入り、最後にカンボジア館によって帰ることにした。

暑いし待つのは疲れるし、万博見物は大変である。

実は今年の夏は家内を少しないがしろにして山やゴルフに耽っていたので、女房孝行のため万博見物を行なったのだが、家内はすっかり疲れてしまい~行きの郊外電車の中でボストンバッグを忘れるという小さな事故もあり~効果はないどころかマイナス効果になってしまった様である。

万博見物の出発点は「割引入場券を買った」ことにあるが、何だか「犬が尻尾を振る」のではなく「尻尾(万博切符)が犬(僕ら)を振り回してしまった」様な気がする旅行だった。

あーあ、本当に疲れた。

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