金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
最近アマゾンKindleから「インフレ時代の人生設計術」という本を出版しました。

アメリカ人も節約の時代へ

2008年12月12日 | 社会・経済

昨日(12月12日)米国政府は失業保険申請者数を発表した。申請者の数は市場の予想を大幅に上回る573千人だ。米国の失業保険申請者数は過去26年で最大になった。失業者は金融機関以外のホワイトカラー族にも及んでいる。ホワイトカラーの失業者数は昨年に較べて4割アップだ。

暗いニュースが続く中、ニューヨーク・タイムズは「どうすれば生計費を切り詰められるか?」というQ&Aを発表していた。

その第一は「毎週必要とする食事代などを現金で封筒に入れておく。クレジットカードは家に置いておき持っていかない」ということだ。次は「週に2,3回でも良いから弁当を持参する」というもの。私の会社でも結構お弁当を持参している人がいる。それも昨今始まったことではない。かなり昔からである。またレストランに行かないで、車で売りに来るお弁当を買う人も増えている。仮にお弁当と外食の差を400円とすると、年間250日会社に来るとして1年で10万円の差だ。

クレジットカードに話を戻すと、私は電子マネー(Suica)を使い出してからつまらない出費が増えたような気がする。例えば乗り換えに使っている高田馬場駅にフレッシュジュース・スタンドがあり、Suicaをかざすと直ぐにジュースやスープを買うことができる(勿論現金でも買えるが)ので、時々一杯飲むことがある。電子マネーやクレジットカードには「現金を払う」という喪失感がないので、ついつい無駄遣いをしてしまい勝ちだ。

次に「スポーツジムを見直してはどうか?」という提案が出ていた。アメリカ人の一部には運動命、ジム命のような人がいる。それはそれで良いとして「健康促進のためなら他にも方法はありますよ」というのがニューヨーク・タイムズの提案だ。朝夕の散歩やジョギングというのは当たり前だが、面白いのは「会社で椅子の替わりにエクササイズ・ボールに座ったらどうですか?」という提案だ。勿論会社が認めてくれるならという前提付だが。

エクササイズ・ボールというのは直径50cm程度の空気がはいったゴム製のボールだ。私もジムで時々使うがこのボールの上に座って片足をあげたり、ストレッチ運動を行ったりする。体のバランスを整えたり、腹筋の強化などに有効だ。

ニューヨーク・タイムズは「オフィスでエクササイズ・ボールに座ると前屈みになるので背筋が伸びて腰に良いし、腹筋も鍛えられる」と書いてあった。オフィスの椅子よりはゴムボールの方がはるかに安いはずだから、案外導入に賛成する会社が出てくるかもしれない。

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