金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
最近アマゾンKindleから「インフレ時代の人生設計術」という本を出版しました。

真珠に魚の目玉を混ぜて売る中国家具屋

2011年07月19日 | ニュース

中国の高級輸入家具屋のダビンチが、国産家具を輸入家具と偽って販売していた疑惑が消費者を怒らせている。

この問題は先週中国最大の国営放送・中央電視台が取り上げているが、ニューヨーク・タイムズも取り上げていた。その中でタイムズは「中国のメディアの中である顧客が『ダビンチは真珠の中に魚の目玉を混ぜて売るトリックを使っている。だから我々顧客は真珠(=輸入家具)の料金を払って魚の目玉(=中国産の家具)を買った』と怒っている」と報じている。だからブログの題を「真珠に魚の目玉を混ぜる」とした訳だ。

「真珠に魚の目玉・・」という表現は、調べてみると、後漢時代の道士・魏伯陽の「魚目混珠」という言葉が語源である。「魚目混珠」は英語の解説を見るとPass fish eye off as pearlとあるので「魚の目玉を真珠と偽って売る」(pass offには「偽物をつかませる」という意味がある)という意味だ。日本語(これも出所は中国の古典・晏子春秋だが)では「羊頭をかかげて狗肉を売る」というところである。

この疑惑についてダビンチ側は否定しているが、上海税関は「ダビンチが自由貿易特区に国産家具を保管して、輸入品に見せかけていた」と言っているので、私はクロだろうと思っている。

先進国製のハードウエア・ソフトウエア等の模造品を販売して、先進国のライセンスを侵害している中国だが、一般に国民は偽造行為に寛容である。というのは偽造品が本物より安いから偽造品を承知の上で買っているからだ。だが偽造品に本物並みの値段を払ったとなると怒り沸騰という訳だ。

これを機会に偽ブランド作りなど止めて欲しいと思うのだが、中々難しいかもしれない。「羊頭狗肉」とか「魚目混珠」という四文字熟語が古代からあることは、長い偽造品の歴史を物語っているからだ。

アメリカの株式市場では中国企業の決算操作が問題視されている。これもまた「魚目混珠」の一種なのだろう。

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なでしこ勝ちました。本当に感動しました。

2011年07月19日 | スポーツ

7月17日は早池峰登山の後、北上のビジネスホテルに泊まりました。2週間程前ホテルを予約した時は考えていなかったのですが、女子サッカーのW杯決勝戦が翌朝未明にあったことを思うとビジネスホテル泊まりは正解でした。同宿者に気を使わず思いっきり観戦・応援できますからね。

試合見ました。18日の未明3時45分から。

アメリカが猛烈なスタートダッシュをかけてきて、1点奪われた時は「こりゃーまずいなぁ」と思ったのですが、なでしこジャパンははるかに落ち着いていました。しばらくして宮間選手がゴール前で左足のアウトサイド(と思う)で、キーパーの隙をついてシュート。

延長戦に入って、アメリカがエースワンバックがヘディングで1点を奪いました。でもなでしこも負けていません。コーナーキックのチャンスを掴み、宮間選手のコーナーキックを沢選手がゴールして同点に追いつきました。この時は本当に熱くなりました。

そして延長戦も引き分け。PK戦となりました。この時「流れは日本に傾いたなぁ」と思ったのですが、それを確信したのは、アメリカの一人目のキッカー・ボックスのボールをキーパーの海堀が左に飛びながら、右足ではじき返した時です。まぐれとは言いませんがラッキーだったことは確かです。そして日本は最初の宮間がキーパーの裏をついてスパッと決めました。宮間選手の高い技術力と冷静さには感動しました。

そしてアメリカは二番手ロイドのシュートが浮いてゴール枠外に飛びました。この時日本勝利の予感はほぼ確信に変わりました。PK戦は3対1で日本の勝ち。

本当に感動しました。世界一になるということは素晴らしいことです。確かに日本には運も味方しました。でも世界に通用するレベルでないと運も味方してくれません。

なでしこが世界に通用するレベルまで自分達を鍛え、かつ世界一を目指すという高い目標で自分達を鼓舞したことに感動を貰いました。

だれしもがパトリオットになった夏の朝でしたね。

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