2月1日に連銀議長に就任するジャネット・イエレン女史が彼女のタイトルを"Chair”とすることに決めたと報じられていた。連銀議長はFed chairmanと呼ばれてきた。イエレン女史が初めての女性の議長だからこれまでChairwomanはいなかった。だが彼女は最初のChairwomanになるより、ジェンダーニュートラルなChairというタイトルを選択したという。
英国などでは議会が混乱した時、Chair!Chair(議長、議長)という声があがるから、manやwomanがなくてもChairだけで十分議長なのである。
小さな一歩かもしれないが象徴的な一歩である。日本でも「女医」「女性社長」などと職業・タイトルに女・女性を関して紹介することが多い。理由はおそらくこれらの職業・タイトルは通常男性が占めるものだという社会通念が長年浸透していて、女性が就くことに違和感があったからだろう。
もっとも日本語も英語も英語もジェンダーフリーな表現にどんどん変わっている。
一例を紹介すると
Policeman → Police officer(警察官)
看護婦・看護士 → 看護師(法改正により2003年から名称統一)
だが時代は変わっているし、また女性の社会進出を促進してさらに社会を変える必要がある。「言葉ありき」だから、ジェンダーフリーな言葉を使うことは良いこと。それに元々日本語には男性名詞・女性名詞がないのだから、わざわざ「女」「女性」を冠するのはほどほどにしておいて良いと思う。