昨日(1月24日)亀戸天神にワイフと「鷽替え」に言ってきた。「鷽替え」(神事)とは、1月24・25日に亀戸天神にお参りして神職の方が作った新しい木彫りの鷽を頂き、古い鷽をお返しする神事である。
3,4年ほど前にサライで鷽替えのことを読んで鷽を頂いてきたのに、その後はほったらかしになっていた。今年は時間的余裕はあるし、比較的暖かいので交換に出かけた次第。陽気のせいか
「鷽替え」の人の列は長く交換に約2時間かかった。待っている時間を利用して、参拝客の数や特性から見た神社のグルーピングを考えてみた。これは参拝客数やプロファイルから見た神社の勝手格付的なもので、神様の格とかご利益(りやく)とは全く関係がないので、さらりと読み飛ばして頂きたい。
各神社の年間参拝客数をひとまとめにしたデータはないが、初詣客の数に関しては推定参拝者数をまとめているサイトがあった。http://jinjajin.jp/modules/contents/index.php?content_id=186.
参拝客数についてはこのサイトの数字を利用させて頂く。
全国で一番初詣客が多いのは明治神宮で319万人(なおサイトの性質から川崎大師などお寺の初詣客は含まない)。2番が京都の伏見稲荷大社277万人だ。
この二つの数字で私が着目したのは、域内住民数と初詣客の比率だ。京都市の人口は150万人弱だから、仮に全市民が初詣に行ったとしても(ありえない話だが)、他の地域から初詣に来た人の数は130万人弱という計算になる。
明治神宮については仮に23区の住民9百万人を後背地人口とすると、35%程度の人が初詣に行くとカバーされる訳だ。
こんな風に考えると神社は「参拝客地域完結型」と「外部参拝客誘引型」の2タイプがあることがわかる。外部参拝客誘引型の一つの特徴は、参道付近に飲食店や土産物屋が目立つことだ。
また初詣以外に多数の参拝客を引き付ける特別なイベント(たとえば亀戸天神の鷽替え神事)を持っている「イベントドリブン型」と「通年型」に分けることができると考えてみた。通年型といえば伊勢神宮などが代表ではないだろうか?
伊勢神宮というと参道の飲食店や土産物店の多さは第一級だ。伊勢神宮の初詣客は62万人だが、2013年の通年の参拝客数は1,420万人だ。他の神社の通年参拝客数は知らないが私はお伊勢さんがトップだろうと推測している。
伊勢神宮は「外部参拝客誘引型」「通年型」の横綱だ。
振り替えて2時間並んだ「亀戸天神」。こちらは「参拝客地域完結型」「イベントドリブン型」の典型的な神社と私は判断した。その判断根拠の一つは参道(そもそも参道が短いが)にほとんど飲食店がないことだ。つまり比較的近くの人が参拝や鷽替えに来てすぐ帰るというタイプの神社だ(東京を西から東まで横断して出かける私は例外かな?)。そういえば明治神宮の周りも「原宿」「表参道」という別の目的で若者が集まる地域を除けば、ほとんど飲食店はない。やはり参拝客地域完結型なのだ。
なんて愚にもつかないことを考えていたら、待ち時間があまり苦痛ではなかった。