金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
最近アマゾンKindleから「インフレ時代の人生設計術」という本を出版しました。

使える佐川急便の「飛脚メール便」

2016年01月07日 | うんちく・小ネタ

学会等の事務局を担当していて、頭の痛い問題は書籍などの郵送コストです。

単発で送る時は手軽な日本郵政のレターパックライトを使いますが、1通360円とコストが高い。

今回約200通の論文集の発送に使ったのが、佐川急便の飛脚メール便でした。佐川急便の話では集荷後配送先に届くのは4,5日から1週間程度という話でしたが、実際には2日程度で届きました。

送料は1通100円です。他にもっと安い配達方法があるのかどうか詳しく調べた訳ではありませんが、ある程度の重さのある書籍などを配送する方法としては安くて早い!と感じた次第です。

ところで以下は余談ですが、エコの観点から宅配について私は2つの問題を感じています。

一つはアマゾンやヨドバシカメラなどの通販業者が「過剰包装」している点です。1冊の本やインクカートリッジが何倍もある段ボール箱の中に入って送られてきます。受け取った方は包装資材の廃棄に手を焼きます。どうしてもっと簡便に包装することを考えないのでしょうか?

もう一つは「配送業者が多い」ということです。配送業者が多いので競争により送料が下がり、そのメリットを享受しているのに文句をいうのは虫の良い話だ、ということは承知しているのですが、エコや労働力の観点からすると無駄が多い気がします。

一軒の家に短時間の間に複数の業者が荷物を届ける(そして留守が多い)というのは、いかにも非効率な気がします。通販がこれだけ普及して時代、宅配(コンビニ等での受け取りを含めて)のあり方を環境保全の観点から見直しても良いような気がします。といって今のところ具体的な提案はありませんが・・・・

コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【イディオム】Sell the rallies 戻り売り

2016年01月07日 | 英語・経済

Sell the rallies またはsell on ralliesは「戻り売り」の意味。長期的な下げが見込まれる相場で、株価などが一時的に上昇した時に「売る」戦略で、Buy the dips(buy on dips)「押し目買い」の反対の戦略だ。

CNBCによると2日前JPモルガンの世界株ストラテジストがBuy the dips? No,sell the ralliesと述べていた。

そのストラテジストによると、「今は株価が下がったところで押し目を拾う押し目買い戦略ではなく、戻ったところを売る戦略を取るべきだ」という。

一番大きな理由はリーマンショック以降7年続いた「株価上昇トレンド」が終了し、弱気相場に入るからだ。長期的に見ると米国の株式相場は5年程度の上昇相場が続いた後、下落が起きている。今は上昇相場から下落相場の転換点にある、というのがそのストラテジストの見方だ。

ファンダメンタル的に見ると、「企業利益の成長率の鈍化・低迷」「連銀が金融緩和策から緩やかな政策金利引上げに転じたこと」「社債発行による自社株買戻しがピークアウトしたこと」が弱気相場到来の兆候だ。

米国株式が下落すると世界の株式相場は下落する。たとえ日本など他の国の企業業績が目先堅調でも相場の下落は避けられない。相場の下落は消費の低迷という形でやがて企業業績に悪影響を及ぼす。

株式下落からポートフォリオを効率的に守る方法はない。株をキャッシュに変えて、嵐が去るのを待つのがベストである。

もっともJPモルガンのストラテジストの予想が的中するという保証はない。ただbuy the dipsよりsell the ralliesを選択する投資家が増えると相場の下落にしばらく歯止めがかからない可能性はある。

キャッシュポジションが高い人はしばらく様子見。レバレッジの高いロングポジションを持っている人はポジション解消が賢明な戦略だ、と私も考えている。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする