昨日(4月7日)トランプ大統領は化学兵器を使用したと見れらるシリアに対して、ミサイル攻撃を行った。
この行為についてWSJはFor the first time since his inauguration, Donald Trump is being treated like a conventional president.と報じていた。
「就任以来トランプ氏は初めて型にはまった大統領として扱われた」という意味で、シリア攻撃に対して、共和党・民主党議員が超党派的に支持したことを指す。
ブッシュ政権の政治顧問を務めたカール・ローヴ氏は「短期的には明らかにトランプ大統領は政治的な利益を得るだろう」と述べている。
トランプ大統領がシリア攻撃に踏み切った理由は、シリアが人道上許されないと考えられる化学兵器を使用して民間人の犠牲者がでたことに強い怒りを示したことによる。その「正義感」が多くの議員の賛同を得たということだ。
もっとも総ての人がトランプ大統領のシリア攻撃を指示している訳ではない。
「自分はアメリカの大統領になるのであり、世界の大統領になるつもりはない」と選挙運動期間中有権者に訴えていたトランプ大統領。
彼の口やかましい支持者の中には、シリア攻撃によりアメリカが中東問題に巻き込まれると非難する人もいる。
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野次馬的見方だがアメリカ人は勇ましいことが好きな国民であり、開戦に関する大統領の議会演説はスタンディングオベーションで迎えられることが多い(今回は演説シーンを見ていないので分からないが)。
しかし開戦よりも戦闘を終えることの方が常に難しい。今回のシリア攻撃は一度切りのものだ、米国はと言っている。シリアがこれで化学兵器の使用を中止すれば、一度切りになるが、果たしてその保証はあるのだろうか?