金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
最近アマゾンKindleから「インフレ時代の人生設計術」という本を出版しました。

「使われなかった人生」を使っている人たち

2017年05月01日 | ライフプランニングファイル

年に3,4回発刊される元の会社のOB会報が届いた。

会報の紙面の大きな部分はOB(およびOG)が寄稿した近況で占められている。パラパラと近況を見ている時ふと沢木耕太郎の「世界は『使われなかった人生』であふれてる」というエッセーを思い出した。これは「暮らしの手帳」に連載された映画評論を集めたものだ。

その冒頭で沢木は「楽器好きの若者が音楽では食っていけないよと言われて普通の会社勤めの道を選んだ時、そこに『使われなかった人生』があるといえるのだ」と述べている。

そして「使われなかった人生はその人が使わなかったと気づいた時点で一部であっても使うことができるのだ」と述べている。

OBの近況報告は健康状態に関するものが多いが、中には「アルトサックスを始めた」とか「タンゴダンスの世界選手権の予選に出た」などというとても前向きな話にも出会う。

ああ、この人は使われなかった人生をいま使い始めているんだ、と感心する。

昔やっていたことの延長線を伸ばしていくという人生も良いが思い切って「使われなかった人生」を振り返り、やりたかったことでできなかったを見直すのも良いのではないか?と思う。

さて自分にとって「使われなかった人生とは何だったのだろうか?」と考えると、はた困ってしまうのだが・・・

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快晴・強風の御嶽山(飛騨山頂)登山

2017年05月01日 | ライフプランニングファイル

GW前半、山の会のメンバーと御嶽山登山にでかけた。登るルートは飛騨側の濁河温泉から飛騨山頂を往復するルートだ。2014年の噴火以降本峰山頂付近は入山禁止になっているが、飛騨側のピーク(飛騨山頂)までは登ることができる。

4月29日(土曜日)12時40分頃Yさんを深大寺付近でピックアップして、中央自動車道から伊那谷・木曽谷を越えてチャオスキー場の駐車場を抜けて濁河温泉まで286kmの道を約4時間で走った。交通渋滞はなかったが、木曽谷に入った頃激しく雨が降ってきた。

濁河温泉は「湯の谷荘」に泊まった。料理は普通の民宿の料理で特筆することはないが、濁った温泉は中々良い。濁河の名前に恥じない名湯だ。

4月30日(日曜日)旅館の朝食をしっかり頂いて7時10分頃出発。湯の谷荘は一番奥の宿なので登山口までは数分だ。登山口の橋の前から滝が見えた。登山口の標高は1,800m位だろう。

登山口にかかる橋の手前からは白く輝く御嶽山が見えた。左に摩利支天峰の一角が見えていると思う。

 橋を渡ると御嶽神社だ。ここから雪道が続いているのでアイゼンを着装する。

朝の雪は締まっていて歩きやすい。

8時36分湯の花峠(2104m)到着。谷の向こうに御嶽山(摩利支天峰だろう)を見る気持ちの良い場所だ。

 10時26分森林限界到着。ここまではほぼ夏の登山時間並みのペースで登ってきた。森林限界から上は強風が予想されるので、ウエアや手袋を厚いものに替えた。

写真右の峰は摩利支天峰。飛騨山頂は真ん中のコル付近だ。

ここから飛騨山頂までには二本トレースがついている。一つは継子岳につながる稜線に直登するルートでもう一つは夏道沿いにトラバース気味に登っていくルートだ。継子岳の稜線を見ると時々雪煙が上がっている。相当風が強そうなのでトラバースルートを取ることにした。

昨日降った新雪が風に飛ばされトレースを埋めて中々歩きにくい。3人で交代しながらラッセルして11時41分飛騨山頂に到着した。

トラバースルートでは一カ所傾斜の強いところを通過するところがある。ここは要注意だ。

飛騨山頂の小屋の陰に風を避けて昼食を取るが手がかじかんできた。

12時23分に下山開始。傾斜のきついところではトップがピッケルで足場を切り後続の安全を図った。

森林限界まで降りると暖かい春の山が待っていた。ただし暖かくなると雪が腐り時々踏み抜くことがあるので悩ましい。

14時50分湯の谷荘到着。300円の入浴料を払って温泉に入り、15時50分車で温泉を後にした。

深大寺に戻ったのは午後9時過ぎ。往路は渋滞のため5時間かかった。

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