夏油は「げとう」と読む。岩手県南部の温泉地の地名だ。そこに日本で最大級の積雪量がある夏油高原スキー場がある。
このスキー場の魅力の一つはツリーランができる非圧雪斜面が多いことだ。
私たちスキー好きチームは、2月の3連休の前に夏油高原に行く計画を立てた。
夏油高原スキー場は上村愛子プロが絶賛する雪質とファシリティを持っているのだが、この時期行くスキーヤーは必ずしも多くないようで料金面ではビッグなスキー場に較べてかなり安い。
我々はスキーセンターにあるスキーヤーズベッド(4人なのでファミリールーム)を予約しているが1泊2食付きで1人1泊当たり6千円程度だ。
また宿泊者には割安のリフト券がある(シニア平日3,300円、窓口ではシニア平日3,900円)。これもかなり安い。
交通手段については東北新幹線北上駅からスキー場まで無料のシャトルバス(約50分)がある。
という具合に経済面ではお得感が強い。これだけお得感があると何か訳ありか?と疑問が湧いてくる。
そこでインターネットで調べてみたら、夏油高原スキー場の泣き所は天気の悪さだと分かった。
当たり前のことだが、積雪量が豊富ということはよく雪が降るということで天気が悪いに決まっている。
スキー場には2本のゴンドラがあり、効率的に滑走できるように設計されているが、強風によりしばしば止まることがあるという。
ゴンドラが止まると稜線に近いツリーランコースには入ることができない。夏油高原の「売り」が死んでしまう訳だ。
また3月に入ると天気が安定して滑りやすくなるとも書かれていた。真冬の夏油の悪天候に懲りた人はこの時期を外すのかもしれない。
夏油初めての我々は、行くまでの1週間ほどの間は東北地方の天気予報を見ながら一喜一憂することだろう。ま、張り合いがあってよいとしようか?