昨日(6月4日)発表された5月の米国雇用統計は株式投資家にとって都合の良い数字だった。
5月の非農業部門雇用者増は事前予想では671千人だったが発表された数値は559千人で予想を若干下回った。また4月の雇用者増は266千人から278千人に上方修正されたがなお事前予想値の約1/4に留まった。
CNBCによるとナットウエストのストラテジストは「この数値はリスク資産にとってゴルディロックスだ」と述べている。
ゴルディロックスとは景気が強過ぎもせず弱過ぎもしない状態だ。
つまり連銀がすぐに金融引き締めに動くほど景気は強くなく、しかし企業収益を悪化させるほど景気が悪い訳ではないという状態だ。
失業率は前月の6.1%から5.8%に低下した。ただ労働市場参加率が61.6%と若干低下していることが失業率の引き下げに寄与しているようでそれ程材料視はされなかったようだ。
S&P500は約0.9%上昇し、先月更新した最高値に約0.2%のところまで漕ぎつけた。