WSJにHow old do you feel? The answer can reveal a lot about your health, Scientists say(あなたは何歳だと感じますか?その答はあなたの健康状態について多くのことを明らかにする、と科学者たちは言っています)という記事が出ていました。
記事の結論をいうと「主観的年齢が実年齢より若いと考えている人の方が健康で長生きする可能性が高い」と考えている科学者が多いということです。
たとえば20年にわたって、2,400人の成人を追跡調査したドイツの研究では「高齢になっても成長や発展が続くと考えた人はそうでない人より13年も長生きした」ということです。
もっともこの考え方に疑問を呈する科学者もいます。科学者の中には実年齢より主観的年齢が高い・低いという認識は脳に生理学的な違いがあるからだと述べています。
主観的年齢と実年齢の問題については今後も研究が進んでいくと思いますが、シニア年齢の最中にある私はその結論を待っていることができません。
むしろ「若いと考える方が健康で長生きできる」というマントラ(真言)を信じて行動する方が良いと思います。
では主観的な年齢を若くするにはどうすれば良いでしょうか?
WSJの記事は「旅行や習い事など新しい経験をすることで気持ちが若くなるだろう」と述べています。
主観的年齢を若くする上で私が気を付けていることは次のようなことです。
- 色々なことに挑戦する。たとえば地元のスーパーマーケットのレジが自動化して、商品を自分でスキャンするレジができた場合積極的に利用する。
- 標準タイムの8掛け~9掛け程度で山歩きができるように、筋トレを続ける。
- 外国人の人達と日本語レッスンを通じてコミュニケーションを図り、多様なライフスタイルやものの考え方を受け容れる柔軟性を保つ。
主観的な年齢を若く保つことが健康で長生きする秘訣とすればそれに逆行しているのが、行政が採用している「後期高齢者」などという実年齢でシニアを一括りで区別するような分け方でしょう。そして「後期高齢者」に区分けした人を弱者扱いすると主観的年齢の低い人までやる気をそいでしまう可能性があるかもしれませんね。