日銀は今日終了した政策決定会合で超緩和政策の継続を決定した。
事実は一つだが、新聞の見出しは何にフォーカスするかで異なる。
日経新聞は「日銀 長期金利の変動容認」と書き、WSJは「市場の期待に抵抗して超緩和政策に固執」と書いた。
10年物国債の金利は日銀の政策変更を期待して、直近0.112%まで上昇していたが、政策会合決定を受けて0.06% に急落した。
政策決定会合は7対2で政策金利をマイナス0.1%に、10年国債金利をゼロ近辺に維持することを決定した。
日銀は「経済活動や債券価格により国債金利は多少上下するかもしれない」と述べた。つまり多少変動してもいちいちオペレーションはしない
というメッセージととれる。国債金利の変動を着目すると日経の記事になり、根っこのスタンスを重視するとWSJの見出しになる。
債券トレーダーには国債金利が多少なりとも動くということが重要なのだろうが。
日経平均は小幅なプラスで引けたが、三菱UFJの株価は日銀の緩和維持に失望して2%下落した。
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