今週末一泊で尾瀬に行く予定です。夏の尾瀬というと思い出すのが、♭夏がくれば思い出すはるかな尾瀬遠い空の「夏の思い出」という歌です。
尾瀬ヶ原の木道を歩きながら至仏山を見る時ふとこの歌を口ずさんでいる人も多いでしょう。
歌は♭水芭蕉の花が咲いている・・と続くのですが、実はこの時期になると水芭蕉は終わっています。
尾瀬の水芭蕉は6月の初旬が見頃と言われています。写真は数年前の6月下旬に撮った水芭蕉です。場所によっては6月下旬でも水芭蕉を見ることができますが、今週はおそらく無理でしょうね。
水芭蕉は夏の花というより春の花なのですが、どうして「夏の思い出」になっているのでしょうか?
それについてはこの歌の作詞者の江間章子さんが幼少期を過ごした岩手県北西部では夏でも水芭蕉を見ることができたという事情が関係しているという話をきいたことがあります。
という訳で夏の思い出としての水芭蕉に出会うことは少ないと思いますが、池塘に映る燧ケ岳(写真)や至仏山を見ながら尾瀬ヶ原を歩くと幸せな気分になることは間違いありません。
幸せな気分というと黄色いリュウキンカの花を思い出します。
リュウキンカの花言葉は「必ず来る幸せ!」だそうです。もっともこの花の盛りも雪解け時期なので今回は見る機会は少なそうです。
でも夏には夏の花が咲いています。大振りでだれにでもわかる黄色い花はニッコウキスゲです。ただニッコウキスゲは鹿の大好物で尾瀬のニッコウキスゲはかなり鹿のエサになり大群生は見られないという情報もありますがさてどうでしょうか?
(下の写真は1週間ほど前に黒菱平で撮ったニッコウキスゲ)
仮にニッコウキスゲの大群生は見られなくても、この時期の尾瀬には色々な花が咲いています。きれいな花を見ると名前を知りたくなるのが次のステップです。花の名前を簡単に検索するには、スマートフォンのGoogle検索バーのカメラマークをタップして花を写真を撮るという方法があります。ただし必ずしも正解を返してくる訳ではありませんので要注意です。
やはり自分の眼と図鑑や信頼できるサイトとの突合せで花の名前を調べる必要があります。尾瀬の花の場合、尾瀬マウンティンガイドとうサイトの花情報が参考になると思いました。
一般的には「夏がくれば思い出す」尾瀬ですが、ここ数年私は至仏山を中心とした山スキーにはまっていて「春になれば思い出す」尾瀬になっています。
(写真は尾瀬ヶ原とその向こうの燧ケ岳に向かって至仏山ワル沢を滑っているところです)
春夏秋と季節毎の楽しみを提供してくれる尾瀬(真冬は近づき難いですが)。私も色々な時期に色々なコースを歩きましたが、まだまだ歩いていないところが沢山あります。今週末は鳩待峠から横田代を通って竜宮に降り山の鼻に行こうと考えています。メインルートに較べると地味なコースですが、静かな山歩きが楽しめそうです。
写真はゴールデンウィークにスキーで歩いた横田代への道です。雪の季節を思い出しながら新緑の高層湿原を歩くのも味わい深いと考えています。
春が来ても夏が来ても秋になっても思い出す尾瀬なのです。そして首都圏に住む人にとってマイカーを使うと比較的アクセスが良くそれほど「はるか」でないのが尾瀬なのです。
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