今年のゴールデン・ウイークの後半(3日から6日)までは天気が良かった。五月(さつき)晴れとはいうが、実際ゴールデン・ウイーク中好天が続くことは少ない。今年のゴールデン・ウイーク後半は山から山を巡って中央自動車道を走りまくった(?)。そんな話題を1,2回に分けてブログに書いてみる。
白馬の桜の名所
♪人皆花に酔う頃は残雪恋て山に行く・・・というのは吾が神戸大学山岳部の部歌だった。部歌というと聞こえは良いが、実はこれは「坊がつる賛歌」の替え歌である。「坊がつる賛歌」とは芹洋子の歌で有名だが、元は広島高等師範山岳部の部歌である。
いや雑談が長くなったが、5月の信州を歩くと桜と雪山を一度に楽しむことが出来るのだ。栂池から車で10分程南に走ったところにその桜の樹はあった。
場所は白馬村新田、伝行山下堂というところである。この桜の樹は小高い急峻な丘の下にある。丘の上には稲荷神社が祭られていて、白馬岳、五竜岳、唐松岳等後立山連山が一望できる。写真はその丘の中腹から望遠レンズで桜と五竜岳を撮ったものだ。空気が澄み切っておらず山がボケているのが、難点だがここの景色は素晴らしい。またこの時期に来ることがあれば是非寄ってみたいと思った。
落倉自然園の水芭蕉と座禅草
5月6日、今日は東京に帰るだけの日である。ペンション・カントリージョーで朝食を食べた後少し道に迷いながら、落倉自然園に着く。真っ直ぐ来ると栂池から5分程度だろう。自然園といったところで、湿地帯の周りを木道が囲んでいるだけの素朴なもので、入園料が要る訳でもない。湿地帯の中には水芭蕉が今を盛りに咲き誇っている。
咲き誇っていると言ったが正確にいうと、白い部分は花ではなく、仏炎苞という苞の一種だ。苞とは花を包む葉の一種だ。
水芭蕉に混じって数は少ないが、座禅草が咲いている。座禅草も水芭蕉も同じサトイモ科の植物である。
赤い部分は仏炎苞である。
水芭蕉と座禅草が並んで花を咲かせているのに出会った。二つの植物が親戚だという良い証(あかし)かもしれないと思って写真に撮った。
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