金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
最近アマゾンKindleから「インフレ時代の人生設計術」という本を出版しました。

段取りがよくないと旅はできないが‥‥

2025年02月24日 | うんちく・小ネタ
 先週ネパールから知人のB夫妻が日本に来ていた。私が昨年11月にネパールに行った時「ネパールの観光旅行が暇な2月頃久しぶりに日本に来たらどうだ?」と私の方から誘っていたので、今月来た次第。彼はネパールで小さな旅行会社を経営しているので、春先や秋は忙しいのだ。
 来るのは歓迎だが、彼らの段取りの悪さやスケジュールをコロコロ変えるのには少々疲れた。
 まず直前までやってくる日が決まらない。これは在ネパール日本大使館にビザを申請する必要があるのだが、その申請が遅れたことにある。ビザの申請には日本側の招待者(この場合私)の招待状や滞在費や帰国費用の支払を保証する保証書が必要なそうだが、その作成の依頼がギリギリにやってきた。また作成した文書を電子メールで送るとしばらくして、サインしたオリジナルが欲しいので郵送してくれと依頼がきた。郵便局からEMSで送ると「まだ届かない。トレースしたい」というのでトレース方法をメールで連絡するなど色々な雑事が次々と発生した次第。で結局ビザは降りたが後で聞くと「サインしたオリジナルは以前は必要だったが今は不要になっていた」とのこと。旅行会社の社長なんだからちゃんと調べておけよ、と言いたくなった。
 ホテルの予約は直前になって私がBooking.comで行ったが、B氏は「東京は気に入ったし、友人と会いたいのでもう一泊したい」と前日に言い出す始末。その時泊まっていたホテルは満室で連泊不可なので、近所のホテルを予約してなんとかB夫妻の希望を適えた次第だが、彼らが日本語が分かるなら「あんたらほんとにいい加減やな。もうちょっと段取りよく旅してよ」というところだ。
 段取り悪いというのを英語でいうなら、You are not well organized.というところだが、これはちょっと強過ぎるかもしれない。
 段取りが悪い、効率的にモノゴトが整理されていないというのは、ビジネスパーソンにとって致命的な批判ともいえるからだ。
 段取りの悪さはB氏固有の問題だけではなく、ネパールの社会経済システム全体にいえることだからだ。非効率なシステムの中で暮らしているうちに皆が段取りが悪くなってしまったということはあるだろう。
 私はふとレイモンド・チャンドラーの有名な言葉を思い出した。
「強くなければ生きていけない。やさしさがなければ生きていく値打ちがない」
 言い換えるなら「段取りが良くないと旅は進まない。スケージュールの変更を許容する曖昧さがなければ旅は面白くない」ということになるのだろうか。
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