今朝(11月2日)テレビで「東アジア地域包括的経済連合」RCEPの話がニュースになっていた。ワイフがRCEPって何の略?アジアのAが入っていないけど?と質問してきた。少し沽券にかかわるけれど「知らない」というのが私の答。
RCEPはアールセップと読むらしい。何の略か?というとRegional Comprehensive Economic Partnershipの頭文字をまとめたものだ。RCEPの議論は2011年にASEANの提案で始まったということだ。
ASEANはAssociation of South-East Asian Nationsで「東南アジア諸国連合」という和訳とぴったりだが、RCEPの中にはアジアのアの字もないので事情通でないと日本語では「東アジア地域包括的経済連合」と訳するということは分からないだろう。
英語の略語は現代社会を渡っていく上で中々重要である。略語のことを英語ではabbreviationというが、略語は二つに分類される。一つは英単語のアルファベットをそのまま発音するInitialでUSA(ユーエスエー)などが代表例。二つ目は四文字略語を一つの言葉として英語読みするものでRCEPのアールセップやASEANのアセアンなどが該当する。
略語はRCEP、ASEANが示すように外交・国際政治で使われることが多い。またコンピュータやネットワークの世界でもよくつかわれる。たとえばRFP(提案依頼書 Request For Proposal)やPOC(概念実証 Proof Of Concept)などの言葉はシステム会社と顧客の間で日常的に使われるようになっている。
一体どれ位の英語の略語が飛び交っているのか?またどれ位の略語が日々生まれているのか?など中々興味深いテーマである。
まあ、そのあたりのことは言語の専門家にお任せするとして、言葉のユーザである我々は時々元の言葉を確認しておくことは大事だと思う。元の言葉は時としてオリジナルの精神を語ってくれる場合もありそうだから。
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