福井の旅の2日目(6月1日)はメインの荒島岳(1,524m)登山の日です。天気は前日が雨で翌日も雨模様。この日だけが晴という絶好の登山日よりになりました。
荒島岳と聞いても、登山愛好者以外では「知らない」という人が多いと思います。荒島岳は深田久弥の日本百名山の一つで、福井県ではこの山以外に百名山に選ばれている山はありません。私は百名山を巡礼する百名山教の信者ではありませんが、登る山を選ぶときに参考にはしています。
今回北陸新幹線が敦賀まで延伸した機に一度福井の山を登ろうと思いたち、この荒島岳を選んだ訳です。
荒島岳の登山口は幾つかありますが、我々は登山時間は少し長いけれど、勾配が緩やかな中出(なかんで)コースを選びました。
大野市の宿から十数分で中出登山口駐車場に到着。ここからしばらく林道歩きが続きました。天気予報では晴ですが、雲が垂れ込めています。盆地ゆえ雲が滞留しやすいのでしょうか?
6時50分に登山開始。9時30分シャクナゲ平到着。ここで勝原ルートと合流です。
シャクナゲ平から少し登ると「もちが壁」と呼ばれる急登が始まりました。急坂の手前に死亡事故多発という恐ろしそうな看板がありました。後で調べてみると積雪期に死亡につながる滑落事故があったそうですが、無雪期はビビるほどのことはないでしょう。しかし滑りやすい足場なので下りは要注意です。
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11時荒島岳山頂到着。かすかに白山が見えました。
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もちが壁の降りです。
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「日本百名山」の中で深田久弥は「小荒島岳を経て主峰までの登りで、真黄に咲き溢れたウツギの花と、しきりに啼くホトトギスが印象的であった」と書いています。
ウツギの花は咲いていましたが、私が見た花は写真のようにピンクでした。また鳴き声が印象的だったのはウグイスでした。
時とともに山の木々や鳥の生態も変わっていくのかもしれませんね。
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12時58分登りでは曇りで眺望がないので見送った小荒島岳に登ってみました。目の前に荒島岳が堂々とそびえていました。中出コースの良さは小荒島岳からの眺望でしょうね。
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木々の間から大野盆地が見えました。黄色いところは麦畑です。
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午後3時に駐車場に戻りました。標高15百メートルの山ですが、荒島岳は登りごたえのある山でした。
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