今朝(3月2日)ネットでみたニュースでは、米国国防省の高官がウクライナの首都キエフが5日以内にも陥落する可能性が高いという厳しい見方をしていた。ところが半日ほど後で見たニュースでは米国国防省の高官がロシア軍の士気が低下していて、燃料等の補給もうまく進んでいないのでキエフ侵攻が停滞しているのではないか?という見方を示していた。
どちらが真実なのか?あるいはどちらもその時点では真実だったのか?
この辺りのことは分からない。
私はブログで以前書いたとおり、ロシアは戦闘では勝てても、戦争目的を達成できないから戦争では勝てないと書いた。今もViewには変わりはない。
ただし結論「ロシアはこのウクライナ戦争で勝てない」ことは予見できても、個々の戦闘がどうなるかを予想することは不可能だ。軍事の専門家でもその時々の情勢により見方が変わる位だから大した情報もない我々が個々の戦闘の勝敗を予想することなど不可能だ。
ただ少し気になっているのは、ロシアが空軍力をあまり使っていないところが気になる。プーチンの作戦では早い時期に制空権を確保し、一気にキエフに迫る予定だったろうが、予定は狂ってしまった。
ピンポイントで軍事施設を攻撃する精密攻撃ができなくなり、一般市民を巻き込む大雑把な砲撃作戦に変えている。ウクライナ侵攻前からテレビが流すロシア軍の軍事演習シーンを見ていたが、広大な荒野に戦車を走らせ砲撃を繰り返しているので威勢は良かったが、建物を遮蔽物に使う市街戦の訓練はできていなかったのかもしれない。
ロシア兵の士気Moraleが低いという記事はreutersなどニュースサイトでしばしば目にする。Moraleは士気という日本語が定着しているが、Moraleは上から押し付けられた表面上のやる気でなくもっと自主的なやる気を指す言葉だ。
いまウクライナの兵士や民間の義勇兵は国土防衛という強い使命感を持っているのでMoraleが高いといえるが、ロシア兵は兄弟ともいうべきウクライナに侵攻して、市民まで殺戮することに大義を見出すことができないのでMoraleがあがる訳はない。
ただ嫌々でも上官の命令でキエフ突入を敢行しキエフを制圧することがあるかもしれない。だがそれは長続きしないだろう。長続きしない占領のために無辜の命が失われるのは余りにもむなしい・・・
ロシア空軍の不活発さから話が飛んでしまった。もし空軍兵が大義のない戦争にMoraleが低下していて空軍があまり活動していないというのであれば話がうまくつながるのだが、そのような証拠はない。ただ根拠のないguessだが、高度な技術を持った職業軍人の中に「この戦争はおかしい」というムードが高まることを期待したいのだが・・・
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