私事ながら少し前にKindleで出版したChatGPT関連の本があまり売れません。他の著書がドンドン売れている訳ではありませんが、「エクセルとマインドマップでライフプランノートを作る」は割と読まれています。もっとも売れるというよりはKindle Unlimitedで読まれることが多いのですが。
ところが「ChatGPTで『使える」日本語を学ぶ 外国人の学習」の方はあまり読まれていません。
この本は「ChatGPTを使って、日本語の対話をしたり、文法上の疑問を解決しながら自分で日本語を学んでいくにはどのようにChatGTPを使えば良いか?」ということを、具体的なプロンプトの書き方から説明した本で日本語学習や教育に役に立つと思っています。
でも考えてみると「セールス対象」と「タイトル」が悪かったのですかね。
ChatGPTを使って日本語などの語学学習をすることは有効な手段ですが、考えてみると、私の書いた本を読める位日本語ができる外国人の人であれば、それ以上日本語を勉強する必要はないかもしれません。
一方これから日本語を勉強しようと思っている外国人の人には少し難しいかもしれません。
そして最大の問題は、この本がおそらく日本語を勉強しようと思ってアマゾンで本を探している人の眼に入らないということでしょう。
もし本気で「日本語を勉強しようと思っている外国人の人に訴えるなら、英語か中国語で書いて出版するべき」だったのでしょうね。
実は「ChatGPTで「使える」日本語を教える~外国人の日本語学習のために」というタイトルでの出版も検討したのです。このタイトルにすると「セールス対象」は明確です。ボランティアで各地で日本語を教えている方が対象になるからです。その数は分かりませんが、小さいながらもマーケットがあることはある、と思いました。
しかし私のまわりでボランティアで日本語を教えている人の典型的なプロファイルは、シニアの女性の方でスマートフォンでLINEはやるけれど、パソコンはあまりと得意じゃない、ChatGPTなんて興味ない、というものです。
だから日本語教師の方をターゲットとするのは難しい、と私は判断しました。
一般に売れる本、売れない本は「タイトル」で決まると言われるようです。
つまりタイトルが「具体的で分かりやすく」「訴求力があるかどうか」がポイントということです。
でもターゲットとなる読者があまりいない、ということであればそれは「タイトルの良否」の問題ではなく、「出版というプロジェクトのフィージビリティスタディの良否」の問題だったのでしょうね。
その点反省はしていますが、別に後悔するほどのものではありません。何故なら本を書く過程で、ChatGPTの使い方にかなり慣れることができたからです。また私が日本語を外国人に教える時に実際に役に立っているからです。
Kindle出版にかかるコストは投入した自分の時間だけです。書いた本が売れないと無駄のようですが、本を書く過程で学んだ色々なことは知識として蓄えられ、いずれ活用されます。
ちょっと負けおしみぽい、ですか?(笑)
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます