米連銀の利下げ見込みが減少していることや、財政赤字拡大でタームプレミアムが増加していることで、世界的に債券売りが深刻化している。タームプレミアムとは短期金利に対する長期金利のプレミアムで長期金利マイナス短期金利で示されることが多い。財政赤字の拡大は長期債の発行増に繋がるので債券需給の悪化予想から長期金利が上昇する訳だ。先週発表された 米国12月の雇用統計が堅調だったことから、 米連銀の利下げ見込みが後退し 債券利回りが上昇した。昨日発表された 米国の卸売物価指数の上昇率は 事前予想よりも低かったため、ダウとS&P500は上昇した。これは投資家の買いが ユーティリティや 金融 などに入り これらのセクターが値上がりしたためだ。 ただしハイテク 銘柄が多い ナスダックは 続落した。
債券金利の上昇は今年の相場見通しの難しさを示唆している。
米国の株式相場には次のような格言がある。As goes January,
so goes the year.
1月のパフォーマンスがその年全体のパフォーマンスを示すという格言だ。日本にはこの格言はない。敢えていえば、米国株相場が日本株相場を引っ張り回しているので、米国株の1月相場が日本株の通年のパフォーマンスを示唆すると言えるかもしれない。
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