金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
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【イディオム】at the wheel 日銀は寝ている?

2014年08月04日 | インポート

At the wheelは「運転して」という意味のイディオムである。

CNBCにIs the BOJ asleep at the wheel?というタイトルの記事がでていた。「日銀は運転中に居眠りをしているのか?」という意味だ。

先週の統計データは、景気の足取りが弱いことを示すものだった。経済産業省が発表した6月の小売業売上高は前年同月比0.6%のマイナス(市場予想は0.5%のマイナス)。

また同じく経済産業省が発表した6月の鉱工業生産高は前月比3.3%のマイナス。在庫が積み上がり停滞感が強くなっている。

この状況に対し、日銀は米連銀を見習ってもっと積極的に金融緩和を行わないと、消費税引き上げの影響で日本は景気後退に陥ると警鐘を鳴らす米系ファンドのストラテジストの声が「日銀は寝ているのか?」というタイトルになった。

ただしこの声には反対意見もある。私もこの反対意見と同じ見解なので、その声を紹介しておくと、富士通総研のマルティン・シュルツ・シニアエコノミストは「日本は米国と違い完全雇用に近い状態だし、家計の需要も過度に弱いという訳ではない。企業は高齢化による需要減少に備えて投資を抑制しているのであって、この問題は金融緩和策で救うことはできない」と述べている。

つまり人口減少に歯止めをかけるような抜本的な政策が打ち出されないと、内需は回復しないということだ。

Wheelについては幾つかイディオムがある。Oil the wheelsは「事を円滑に運ばせる」という意味だ。ただしデフレ脱却についてこのイディオムが使われることはなさそうである。

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