ニューヨーク・タイムズに「散歩のパートナーとして犬は人間より優れている」という研究が紹介されていた。研究を発表したのはミズリー大学で介護付きホームに住む54名の高齢者について12週間にわたる調査を行ったところ、前記の結論に至った。
研究チームは54人を35人の被験者グループ、19名のコントロール・グループに分け、被験者の内23名は友人または配偶者を日常散歩のパートナーとするグループとし、12名を犬を散歩のパートナーとするグループとした。犬をパートナーとするグループは毎日バスに乗って犬の飼育場まで出かけた。
この調査結果驚くべき結果がでた。犬を散歩のパートナーとしたグループでは、歩く速度が28%速くなった。一方人間をパートナーとして散歩したグループでは速度は4%しか速くならなかった。
研究グループによると「人間をパートナーとした散歩グループでは、今日は暑いから散歩を止めようなどとパートナー間でお互いに運動をサボる言い訳を探す」「しかし犬は散歩を思い止まらすようなことは決して言わない」ので犬を散歩のパートナーとする方が確実に散歩プログラムをこなすことができた。
なおもう一つの効き目として犬を散歩のパートナーとしたグループでは多くの人が杖を使うのをやめた。彼らは「今犬を散歩に連れて行くに十分耐えられるというだろう」と記事は締めくくっている。
最後の文章は原文ではNow I'am physically fit enough to take my dog a walk.だ。これで分かるように、犬を散歩に連れて行くはtake my dog a walkだが、walk(歩く)には他動詞として「~をつれて歩く」という意味もある。この記事を見る前であれば、英語で「犬を連れて歩くってどういうの?」と聞かれたなら私は「walk with a dogだろうね」と答えたと思うが、今はwalk a dogと答えるだろう。無論walk with a dogでも間違いではないが、walk a dogの方がより一般的な感じがするからだ。
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朝自宅から田無駅まで歩く時、毎日のように会う二人の犬を連れた散歩者がいる。一人は直ぐ近くの同年代の男性。大工さんだったが数年前脳梗塞を患い今は仕事やめてリハビリに努めている。病後暫くは歩きにくそうに見えたが今はとっても健康そうで本人が言わなければ外見上大病を患ったとは見えないだろう。もう一人は私より少し若い奥さん。小さな犬を連れてスタスタ歩いている運動効果のためかいつも若々しく見える。犬との散歩は健康にプラスなのだ。
私も犬が欲しい!と思うことがある。子供の頃は雑種犬を飼った経験があるが、大人になってからは犬を飼った経験がない。理由は3つだ。一つはワイフが動物好きでないこと。次に銀行と言う転勤の多い職場にいたこと(もっとも職場の同僚にも犬を飼っている人は結構いた)。そして山という家を留守にすることが多い趣味を持っていることだ。
だが足腰が弱り山歩きが大変になる頃には犬を飼いたいと思っている。その時までこの研究のことを覚えているとワイフを説得しやすいのだが・・・・・
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