金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
最近アマゾンKindleから「インフレ時代の人生設計術」という本を出版しました。

愛知万博~疲れたなぁ~

2005年09月13日 | まち歩き

この前の週末とうとう愛知万博に行った。万博開催前に営業斡旋で割引入場券を買っていたものだから行くタイミングを探してが、漸く名古屋市内のホテルが取れたので家内と出かけた次第である。

banpaku2 午前8時過ぎに品川から新幹線に乗り、JR利用で万博会場(長久手会場)についてのが昼前。混む前に昼飯を食おうと思い~既に混雑しているが~、北口近くの韓国レストランでビビンバを食べる。ビビンバの味はそこそこなのだが、レストランの中に水がない。外へ出てヒトゴミをかき分けようやくペットボトルを買う。その後パビリオンを回ったのだが、トヨタや東芝等日本企業のパビリオンは数時間待ちで全く話にならず。そこで外国のパビリオンを回ることにするが、これも大国や人気のある国は30分以上の待ち。結局ウズベキスタン等余り人気のないパビリオンを数箇所見て回る。会場を横断するゴンドラに乗ったがこれも30分待ち。

banpaku1 左の写真はゴンドラから下を見た写真だが、地面に寝転がっている人が沢山見える。

この後少し並んで北欧館に入り、最後にカンボジア館によって帰ることにした。

暑いし待つのは疲れるし、万博見物は大変である。

実は今年の夏は家内を少しないがしろにして山やゴルフに耽っていたので、女房孝行のため万博見物を行なったのだが、家内はすっかり疲れてしまい~行きの郊外電車の中でボストンバッグを忘れるという小さな事故もあり~効果はないどころかマイナス効果になってしまった様である。

万博見物の出発点は「割引入場券を買った」ことにあるが、何だか「犬が尻尾を振る」のではなく「尻尾(万博切符)が犬(僕ら)を振り回してしまった」様な気がする旅行だった。

あーあ、本当に疲れた。

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ハリケーンカトリーナと米国金融政策

2005年09月08日 | 社会・経済

ニューオーリンズを襲ったハリケーン カトリーナの威力は凄まく被災した街や人の写真を見ると胸が詰まる。ニューオーリンズには10数年前の冬に旅をしたことがあるが、フランス植民地時代の面影を残す中々面白い街だった。ニューオーリンズのあだ名はBig Easyで「明日のことをあれこれ考えない」スタイルの街という。街はジャズ関係と大人のおもちゃ的な店、アメリカにしては美味しいレストランが沢山あった。レストランではケイジャン料理という南部料理を出すが、これは魚介類を豊富に使った料理で日本人の口に合う。

あの陽気で楽しいニューオーリンズの街がハリケーンで破壊されてしまったと思うと誠に痛ましいが、我々金融業界に身を置くものとしては感傷に浸るのみならずカトリーナの米国金融政策に与える影響を分析しておく必要がある。

米国の投資家・金融筋の最大の関心事は「経済の減速を緩和するため金利引き上げをしばらく見送るかどうか?」というところにある。先週週末のウオールストリート紙(WSJ)を読むと、投資家の株式相場に対する見方は強弱相半ばしていた様である。

幾人かの投資家達は「ハリケーン『カトリーナ』の影響で原油価格が上昇し、商品出荷が遅れ企業利益が減少、経済成長率は低下する」と言い、他のものは「災害復興で消費と投資が伸びるので長い目で見れば株式市場にプラスである」と言う。

ところで週明つまり今週初めの火曜日(米国は月曜日が休日だった)、米国株式市場は大幅に値上がりした。これは米国株式市場の重しになっていた「石油」と「金利」の問題に改善の兆しが見えたことである。その後も米国株式相場は堅調であるから、今のところハリケーン「カトリーナ」によるマイナス影響よりも、連銀が金利引き上げについて様子を見るという見方の方が市場では勝っていることになる。この問題に関する本日のWSJの記事を見ておこう。

退任まで5ヶ月弱となったグリーンスパン議長は金利引き上げをしばらく見合わせるべきかどうかデリケートな問題に直面している。ハリケーンは近い将来の経済成長を阻害させる(米議会予算局の見通しでは成長率を0.5%~1%下押し)ので通常金利引下げを求められる。しかし一方ハリケーンの被害により物価上昇と潜在的なインフレ圧力が起こる。これは金利引き上げ要因である。

グリーンスパン議長が面している問題はそのどちらがが主たる懸念材料か?ということだ。

エコノミスト誌の調査によれば、50名のエコノミストの内15人はハリケーンに対応して金利引き上げを見送るべきであると言い、35名は見送るべきではないと言っている。

連銀が金融政策を調整するかどうか他の材料を含めて注目しておきたいところだ。

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曼珠沙華を見に行こうか?

2005年09月07日 | うんちく・小ネタ

会社の同僚が「そろそろ巾着田の曼珠沙華の時期だ」と言ったので、1,2週間後に高麗(こま)まで出かけようかと考えている。

巾着田の曼珠沙華は僕が住んでいる西武沿線の奥の方にあるので数年前一回行ったことがある。大変な混み様だったが一面の赤い花は一見に値する。因みにいえばこの時期巾着田にはコスモスも咲くが爽やかなコスモスに比べどこか暗い情熱が匂う曼珠沙華を時として見たいと思うことがある。今年はある理由からそんな気持ちになっている。

曼珠沙華といえば次の短歌を思い出す。

風を受けきりきり舞いの曼珠沙華 抱きたさは時に会いさを越ゆ

昔図書館で借りた詩集の中にあった短歌なので作者は忘れてしまった。しかしそこに流れる切なさの極みのような情感は時に胸を打つ。

久しぶりに巾着田に行き風を受ける曼珠沙華を見ようかな?と僕は思い始めている。

因みに曼珠沙華の開花状況はhttp://www.kinchakuda.com/(巾着田の公式HP)でわかるが、9月7日現在は発芽していないということである。

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愛別離苦~その1~

2005年09月06日 | うんちく・小ネタ

サラリーマンを長くやっていると当然親しい人や自分自身の転勤・異動・退職等に何回も遭遇する。また時には余り一緒に仕事をしたくない人と出会うこともある。そういう時私は「愛別離苦」と「怨憎会苦」というお釈迦様の言葉を思い出す。

愛別離苦(あいべつりく)や怨憎会苦(おんぞうえく)はお釈迦様が説いた8つの苦しみの中の一つである。難儀した時に我々は「四苦八苦する」というが、苦しみは合計12ある訳ではなく8つである。前半の四苦とは「生老病死」であり、残る4つの苦しみとは「愛別離苦」「怨憎会苦」(おんぞうえく)「求不得苦」(ぐふとくく)「五陰盛苦」(ごおんじょうく)である。この内「求不得苦」と「五陰盛苦」はやや難しいので今回は省略して「愛別離苦」と「怨憎会苦」について考えてみよう。

「愛別離苦」とは親しい人や愛する人と別れるつらさで、「怨憎会苦」とは嫌な人と出会って一緒に過ごさざるをえない苦しさである。ただし仏教で「苦」という場合「通常の苦しみ」という意味ではなく「人の力ではどうすることもできないことを苦という」という話を聞いたことがある。つまり仏教は人の世の中で親しい人と別れることや嫌な人と一緒に仕事をすることは避けることができないことであると教えているのである。別の言葉でいえば昔を懐かしむより新しい環境で前向きに生きよと教えているのである。

日本企業も合併や分社化等ダイナミックな動きを取るようになり、人との出会いや別れの機会も飛躍的に増えてきた。こういう中で「苦しみ」を減らす方法は淡白に生きることかもしれない。つまり「親しくなること」や「憎らしくおもうこと」が「愛別離苦」や「怨憎会苦」という苦を生む訳であり、淡白に生きていけばこれらの「苦」を避けることもできる訳だ。そういえば近頃の若い人は余り会社の連中と酒を飲まなくなったという類の話を聞く。これはまさに「親しみ」や「憎しみ」の機会を減らす方法であはあろう。しかしそれは又それで味気ない気がする話である。

いずれにせよサラリーマンとは「愛別離苦」と「怨憎会苦」の海を渡っていく因果な稼業であると大きな人事異動の度に思うものである。

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ブログ・アクセスの分析から

2005年09月05日 | ブログ

今年の4月頃から本格的にブログを書く様になり、8月中旬にブログ上の「アクセス・カウンター」が5千件を超えた。ビジター数は平均すれば1日40~50件程度であろう。このアクセス数は多いとは思わないが、見知らぬ人に自分の書き物を読んでいただけることは幸いなことであると思っている。

私のブログのテーマは「金融問題」から「山登り」まで幅が広すぎて、一般的なブログとしては余り良くないのかもしれないがスタイルを変えるつもりもない。(ブログのテーマを絞る方が継続的な読者を増やすという点で良いと言われている)

さて最近ブログ上にペットを飼うことにした。このペットはhttp://www.blogpet.net/で簡単に手に入れることができる。ペットはブログ上を動きクリックしてやると話出すので可愛らしい。

またこのペットの余禄としては、かなり詳細なブログへのアクセス照会(時間別、検索ワード別等)が出来ることだ。

私のブログへのキーワード別アクセスをざっと見てみると「テニス肘」とか「菊池寛実 智美術館(神谷町にある小振りの美術館」とその横にある「ヴォア・ラクテ」(洒落たレストラン)、あるいは「田崎 真也さんのT(てい・和食レストラン)」などという「健康系」や「街歩き系」へのアクセスが多い。これらの話は私のブログの中では「軽い話」なのだが、世の中の人はインターネットで軽い話題を探しているということが分かる。

一方私が力を入れている「山」とか「金融」の話は記事の割にはアクセスが少ない様だ。このことから次の様なことが言えるかもしれない。

  • 「山」とか「金融」の話は極めて重要(時には命や金銭にモロに係る話)なので匿名の筆者によるインターネット上の情報の信頼性に対する警戒心があり、余り匿名のブログを読む人がいない。
  • 「山」といっても、オタク色の強い「沢登り」とか「山スキー」の話が中心なので元々読者層が少ない。
  • 「山」について言えば「ブログ化」している山行記録がそれ程多くないのでデータベースとして価値が低い。

しかし私としては「読者受けするテーマ」を探してアクセス数を増やすよりは、「書きたいことを書く」というスタイルを通していこうと考えている。その中で限られた人に少しでも役に立てれば幸いと考えている。

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