金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
最近アマゾンKindleから「インフレ時代の人生設計術」という本を出版しました。

晩夏の信州駆け足山旅(1)

2024年08月26日 | 旅行
 先週末(8月23日~25日)北アルプスの観光名所を駆け足旅しました。
 最初に上高地に行き、乗鞍高原のペンションで一泊。翌日はシャトルバスで畳平に行き、そこから乗鞍岳の最高峰・剣ヶ峰(標高3,026m)往復。午後1時に下山して、白馬八方山麓のプチホテルに向かい、そこで一泊し翌日八方池を往復するというものでした。
 天気は徐々に下り坂になり、八方池ではバケツをひっくり返したほどの雨に遭いました(激しい雨の時間は短かったですが)。

 さて1日目は沢渡に駐車してそこからシャトルバスで上高地往復です。沢渡には幾つか駐車場がありますが、今回はシャトルバスの出発地の第三駐車場にとめることができました(駐車料金はどこでも7百円です)。
 シャトルバスは釜トンネルを越えてから、大正池→帝国ホテル前→上高地バスターミナル(終点)と停まります。
 上高地散策の定番は、大正池から河童橋まで歩くというもので今回も「上高地は何十年ぶり」という友人と二人でこのコースを歩きました。
写真は大正池。穂高連峰は雲の中でした。
南の焼岳は頂上まで見えました。
梓川沿いの道は涼しく、さわやかです。大正池付近にたくさんいた人も河童橋が見える辺りでは随分少なくなっていました。
でも河童橋に行くとものすごい人、人、人です。
雲が少し切れて短い時間ですが、明神岳と前穂高岳を見ることができました。
上高地バスターミナルから帰りのバスに乗ろうとおもうと、河童橋に続く歩道までバス待ちの人が溢れる状況でした(でも比較的短い待ち時間でバスに乗ることができました)。
 上高地はまさに日本を代表する山岳リゾート地ですね。観光客も多いですが、観光客の捌きにも慣れていると感じました。


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絵文字書くならAIが便利

2024年08月22日 | うんちく・小ネタ
 最近東京都内で短い間に大雨が集中し、洪水が起きていますね。その結果公共交通機関に運休、遅延がでることもあるようです。日本語に不慣れな外国人旅行者は苦労しているのではないか?とふと気になる時があります。
 そんな時役に立つと思うのが、避難場所等を絵や図で示したピクトグラムですね。ピクトグラムが使われ始めたのは1964年と東京オリンピックです。
 また最近メールなどでよく使われる絵文字はEmojiとして世界的に使われています。絵文字を管理する団体によると、登録されている絵文字数は3千個位あるそうです。
 この絵文字も日本人の発明ですから、広い意味の絵文字(ピクトグラムやスタンプを含めて)は、非常に日本人になじみが深い非言語的コミュニケーションツールだと思います。
 言葉が通じない人同士でも絵文字を使うとある程度意思疎通ができると思いますが、誤解を生じる場合もありそうです。
 たとえばこの写真のピクトグラムは何を表していると思いますか?

これは洪水・内水氾濫なのですが、総ての人がそう理解するかどうかちょっと疑問に思っています(今度日本語教室で試してみようよ思います)。
 また絵文字を使って「🌪️🌧️➡️🏙️ ❌🚶‍♂️🚶‍♀️」と書くと「台風が接近しているので外出を控えてください」という意味を表します。
 でもこれを見た人が同じ解釈をするかどうかは疑問ですね。
次の絵文字と漢字の組み合わせは「今度の日曜日にハイキングに行くので朝7時に新宿駅東口に集合してください」という文章をAIに書かせたものです。
📅☀️🥾 🚉新宿東口 🕖集合
これで分かるでしょうか?少なくとも集合時間は時計の針ではなく数字で書いた方が良さそうですね。
これを英語で書かせるとこうなります。
📅☀️🥾 🚉Shinjuku East 🕖meet
文法など気にせずに絵文字と単語の羅列で書くことができます。
このような絵文字をどう活用するか?はこれから考えていくことですが、英語など共通言語がない外国人に日本語を教えるときのツールになると考えています。
 ところでこの絵文字、一覧表から絵文字を拾ったり、検索しながら書くことも可能ですが、AIにオーダーを出すと瞬時に書いてくれるのですね。
 AI+絵文字が語学学習の地平線を拡げるかもしれません。少し大袈裟かな?

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退職後の旅行に関する6つのルール~WSJの記事から~

2024年08月22日 | 旅行
 旅行会社から頻繁に企画旅行の案内が来ますね、一つの理由は今年の春にある旅行会社が企画した「雪の大谷」バスツアーに参加したことなのですが・・・
 このような企画旅行では退職者とおぼしき人々をよく見かけるのですが、今日WSJで読んだSix rules for traveling in retirementは、このような企画旅行愛好者の感情を逆なでするようなことが書いてありました。
 記事は「多くの人に老後の計画を尋ねると、たいていの場合旅行がリストの上位にあがる」と書き出します。大手保険会社の調査が世界中の退職者に調査したところでも、やりたいことのトップバッターは旅行でした。
 しかし一言に旅行といっても中身は千差万別です。この記事の筆者は、試行錯誤を繰り返した結果「現在退職後の旅行としてふさわしいと考えているのは『アラカルト旅行』とよぶものだ」と書いています。
 「アラカルト旅行」とは「オーダーメード旅行」ですね。つまり「パッケージ旅行」の反対の手作り旅行ですね。
 アラカルト旅行は、準備に手間がかかる一方自分らしい楽しみ方を追求することができます。一方コストはパッケージ旅行より高くなる可能性があります。
 筆者は「以前から自分たち夫婦が大切にしてきた自由と自立性を放棄することなく、自分の時間とスピードにあった方法で旅行するにはアラカルト旅行がよい」と言っています。このところは、旅行をするにあたってなにを重視するのか?という価値観に関わるところで色々な考え方があると思います。
 「効率よくできるだけ沢山の観光スポットを回りたい」とか「手頃な値段で美味しいものを食べ、温泉にゆっくり入りたい」とか色々な価値基準がありますよね。「あれこれ自分で準備するのは嫌。お任せで旅をしたい」という人もいると思います。そんな方は読み飛ばしてください。
 ただ筆者の意見に全面的に賛成できない人にも多少ヒントになることはあると思います。
 さて筆者が進めるルールは次のとおりです。
1.オフシーズンに旅行しなさい
2.一番の人気スポットよりB級グルメ的な目的地を選択しなさい
 これはsecondary destinationを私流に意訳したものです。
3.見知らぬ人とどんどん話をしなさい。
4.観光対象を絞って、一つの場所に時間をかけなさい
5.各地に少なくとも3泊しなさい
 荷物を詰めたり広げたりするのはエネルギーの無駄だから、一カ所に最低三日泊まりなさいという考え方。私はこのルールには賛成しませんが、梱包と開梱の手間を省こうという考え方には賛成で、荷物を減らすことなど考えています。
6.天候の変化などに柔軟に対応しなさい。

 パッケージ旅行も中身を較べると自由度がある程度あるものと乏しいものなど差がありますね。
 また行先などでアラカルトかパッケージの使い分けもあって良いと思います。
 
 
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歳とともに低下する読書力の原因は?

2024年08月20日 | うんちく・小ネタ
 先週お盆の時期は、自宅でテレビ野球観戦や読書をして過ごしました。スポーツクラブや日本語レッスンがお盆休みだったからです。
 読んだ本の中に図書館で借りた角田光代さんの「わたしの容れもの」というエッセー集がありました。
 その中に「かなしい低下」という一節がありました。歳をとって低下したと実感するのが読書体力だという話です。角田さんは「体力が落ちたということもさほど感じない私が、四十代になってもっとも実感したのが、読書体力の低下だ。」と書いています。
 私はこの一文を読みながら「読書することが仕事の一部であるような作家さんでも、四十代で読書体力の低下を感じるんだ。僕がこの年になって読書体力の低下を感じることは何の不思議もない」と改めて思いました。
 さきほど「お盆休みは自宅で野球観戦や読書をして過ごした」と格好良いことを書いたのですが、実は読書の方があまり長続きせず、少し本を読んでは、スマートフォンを見たり、将棋ソフトで遊んだりだったのです。
 また読む本も「わたしの容れっもの」のようなエッセー集や紀行文が多くなりました。これらは一章の文章が短く独立しているので、根気がなくても読むことができるから、長い小説より楽なのです。
 さて「歳をとるとどうして読書力が低下するのか?」という問題を考えてみました。
 考えるといっても一般的な情報はAIから得た方が早いのでAIに聞いてみました。その回答は「視力の変化(低下)」「脳の萎縮と機能低下」「集中力の低下」「眼球運動の変化」「言語処理能力の変化(低下)」「認知機能の変化(低下)」というものでした。
 これは加齢に伴う肉体的変化と読書力の低下を論じたものですね。
 私はもっと大きな原因は「本を読む必要性が低下した」ことではないか?と考えています。働いているときは、仕事の性質上「経済に関する新しい学説など色々な知識を仕込むために読書することが必要」だったのです。読書というインプットなしに仕事というアウトプットは成立しなかったのです。
 つまり働くということが、本や新聞を読むという習慣を植え付けていたのです。ところが仕事を辞めると「本を読む」という必要性は大きく減少しました。もっともボランティア活動などでそれぞれの分野の知識を仕入れるために少しは「本を読む」必要性は残っていますが。
 趣味や娯楽のための読書は残っています。ただしこの読書は、ドラマやスポーツ鑑賞とか、オンラインゲームあるいは音楽鑑賞などと代替性が高いものです。多少なりとも頭を使う読書に疲れるとすぐもっと楽に時間を消費する遊び事に移ってしまうのです。つまり集中力が続かないのです。
 
 さて「読書が老化防止(あるいは老化を遅らせること)に役立つ」とすれば、読書力の低下を防ぐことは多くのシニアにとって重要な課題になります。
 そのための私の一つの答は「本を読む必要性を維持する」ということです。そのためには「頭を使うボランティア活動など知的活動を続ける」ことです。SNSなどに内容のあるものを書き続ける習慣を維持することも良いことだと思います。
 もう一つの答は「読書の三上」の機会を作り出すことです。読書の三上とは中国の詩人が言った「馬上・机上・厠上」で、ここがものを考える上で良い場所だという意味です。
 馬上は現在では列車や飛行機の中です。サラリーマン時代は出張時に往復の列車の中などで読書を楽しむことができました。
 これからは往復の電車や列車の中で読む本を持って、軽い一人旅にでるというのも読書力や好奇心を維持する上で効果的かもしれませんね。
 
 
 
 
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教えることは教わること

2024年08月18日 | うんちく・小ネタ
 Zoomを使ってネパール人の女子高生に日本語のレッスンを続けています。
 彼女の夢はアメリカのジョージ・ワシントン大学で国際関係論を学び、外交官になることですが、その前に日本に高校留学をしたいとも考えています。
 そんな訳ですから、語彙や文法の勉強よりも、それぞれの国の文化の共通点や相違点といった間口の広い話をしています。
 この前「日本のお盆」について話をしたところ、今日彼女から「ネパールではネワール族に前年に亡くなった人の霊を慰めるガイジャトラというお祭りがあり、ちょっと日本のお盆に似ている」という話がありました。
 ガイジャトラは毎年8月に行われるます。8月は雨期でトレッキングに向いていませんので、私は8月にネパールに行ったことはありません。したがってガイジャトラについても初耳でしたが、死者の霊を祭るという点とそれが8月に行われるということに、日本と共通点があると感じました。日本もネパールも稲作をベースにしてきた国ですから、色々な風習に共通点があっても不思議はありません。
 それにしても「教えることは、実は何かを教わること」なのですね。
 特に外国人に日本の風習や歴史を教えることは、相手の風習や歴史について情報を共有していくことであり、そこから教えられることは大きいと思います。お盆やガイジャトラの話を抽象化していくと、宗教の本質は教義や戒律ではなく、死者を悼む気持ちとどう向き合うかというになると思います。そしてそこには相違点より共通点の方が多いと思います。
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