野川の岸のサツキの植え込みでよく丸くなっている茶トラの猫がいます。最近、ちょっと元気がない。耳から額にかけて皮膚病のため、ただれが出ています。
散歩の途中、立ち止まってその猫に話しかけていたら、
「その猫も長いのよ」
と後ろから声。
振り返って見ると、犬を連れたお婆さんです。今まですれ違ったことはあるかもしれないけれど、言葉を交わすのは初めて。
散歩の途中、立ち止まってその猫に話しかけていたら、
「その猫も長いのよ」
と後ろから声。
振り返って見ると、犬を連れたお婆さんです。今まですれ違ったことはあるかもしれないけれど、言葉を交わすのは初めて。
このあたりの猫の話などをして別れようとすると、
「カラスが鳴いているから、地震に気をつけて」
と、いいます。
以前は、川の鯉の様子でも地震が来ることがわかったけれど、最近、護岸や道路にコンクリートが使われるので鯉は当てにならなくなったとか。
しかし、カラスはいつでもうるさく鳴いている。地震の前だからといって特別な鳴き方をするものでしょうか。
疑問に思ったものの、そのまま別れ、本屋さんまで行って『20世紀少年〈19〉』などを買って帰りました。
着替えをしてラジオをつけると、
「先ほど東北から八丈島にかけて地震がありました」
と、アナウンサーが告げています。
とっさに、あのお婆さんの言葉を思い出しましたが、このあたりは揺れていないし、予言が的中したというわけでもなさそう。でも、こういう偶然が「カラスの鳴き声」→「地震」というような思い込みを作ったんだろうなあと思ったことです。