一昨日の「鬼畜米○」について、SF仲間の先輩であるN木さんからお便りをいただきました――
N木さん、ありがとうございました。
- 戦時下の小学生だった私には懐かしい言葉です。
- 根拠は無いのですがやはり「鬼畜米英」だったと思います。しょっちゅう聴かされたし、新聞にもルーズベルトとチャーチルの似顔絵(漫画)とセットで出てきてたと思います。
- 戦争初期では南方では英国兵と戦っていたことから考えても米英セットではないでしょうか。
- でもいやな言葉ですね。反米イスラム国でもこんなスローガン作っているんでしょうか。
- 戦時下の小学生だった私には懐かしい言葉です。
N木さん、ありがとうございました。
午後、自転車で隣の市まで出かけ「TOHOシネマズ 府中」にてスティーヴン・スピルバーグ監督『宇宙戦争』。
これはまたずいぶんと救いのない映画を作ったものです。主人公たちはどこへどう逃れても安心することができない。旅客機を落としたところではどうしても9.11を連想するでしょうが、日本人にとっては日航ジャンボ機墜落も忘れることができません。地獄絵図。
かつて『未知との遭遇』や『E.T.』を撮ったスピルバーグがこういう映画を撮るようになったところに、さまざまなことを考えました。時代の不幸、監督の世界観の成熟、歳をとること……。
ラスト近く、かつては人間の少年と指先を合わせた宇宙人が、今ではこのように描かれることに胸の塞ぐ思いをしたのは私だけではなかったと思います。
それにしてもスピルバーグは画面の見せ方がうまい。『激突!』での感動を思い出してしまいました。
そういえば『激突!』はひとりの男の野性的な闘争本能が敵を撃破したのでした。しかし、今回は……。カタルシスのない(現代社会のあり方を反映した)傑作。