惑星ダルの日常(goo版)

(森下一仁の近況です。タイトルをはじめ、ほとんどの写真は交差法で立体視できます)

華燭の典

2006-03-18 20:45:50 | 日記・エッセイ・コラム
 表参道の青山ダイヤモンドホールにて倉阪鬼一郎さん桐生未月さんの結婚式および披露宴。

 ホールの3階に結婚式専用のチャペルがあり、お2人はそこでキリスト教の形式にのっとり挙式。
 倉阪さんをご存知の方はもとより、彼のホームページをご覧になった方はおわかりでしょうが、倉阪さんと縫いぐるみのミーコ姫(黒猫)は一心同体といってもいいような間柄。式でミーコ姫がどのような位置を占めるかという点が、かなりの関心を集めるものと思われました。

 で、実際はどうだったかといいますと、牧師様のもとで結婚の誓いを終えるまで、ミーコ姫は不在でした。ところが、新郎新婦退場という段になり、祭壇の前で振り向いた瞬間、ミーコ姫は倉阪さんの腕にしっかりと抱かれていたのです。しかも、白いヴェールまでつけて。
 最前列にいたご親族の男のお子さんがそれまで大事に彼女をお守りしていたようです。
 披露宴でもミーコ姫は新郎新婦のそばにずっと控え、お色直しも2人と一緒にしていました。ということは、つまり、今日の結婚式はミーコ姫のものでもあったのですね。

 ……以上は、ミーコ姫に着目しての報告ですが、倉阪さんたちの流儀と世間一般のやり方を見事にない混ぜにして、お2人ならではの式および披露宴に仕立てていたことに感銘を受けました。
 我々のテーブルに来て下さった倉阪さんのお父さんが「こんなことになるとは、夢のようです」と、感無量の表情だったのが忘れられません。それと、宴の最後に西崎憲さんが、くるりの「男の子と女の子」をギター弾き語りで歌ったのですが、これが絶品。腕と喉に覚えのある人がうらやましい。

 今日の宴でのスピーチや、倉阪さんにうかがったお話などから、お2人の出会いから結婚までのいきさつがだいたい見えてきましたが、ここでは省略。
 要は、本好きで、ネットで自分のことを語り、夏にSF大会へ出かけてゆく人たちにも素晴らしい出会いが待っているということです。
 本好きの人たちと、倉阪さんご夫妻に幸いあれ!