わけがあって、アルフレッド・ベスター『コンピュータ・コネクション』(野口幸夫訳、サンリオSF文庫1980.4.5発行)を読み返したくなりました。
本のある場所はわかっています。文庫本を入れてある棚のいちばん下か、下から2段目。しかし、その前には本の山がいくつもあります。山の本すべてを取り除くことは、考えただけでも気が滅入ります。
そこで、棚近くの山のみを移動させ、深い溝を掘る要領で棚の前を空けました。これで何とか手は届く。しかし、溝の底近くの壁に並ぶ本の背表紙を確認することができません。
全部、取り出すしかないか?
いやいや、何か手はあるはず……。
思いついたのは、デジカメ。手を伸ばしてマクロ撮影で背表紙を撮れば、タイトルがわかるのではないでしょうか。
結果は大成功。最下段の左から3番めにあることがわかったので、手探りでその本を引き上げると、間違いなく『コンピュータ・コネクション』でした。
オートフォーカスの強みですね。デジカメは役に立ちます。