午後、神保町に出かけました。三省堂本店での「ホシヅルパーティー2007」という催しを見物するため。
この企画は、今年が星新一さんの作家デビュー50年、没後10年という区切りの年に当たるのを記念して行なわれたもの。折から、星さん関連の本が何冊も刊行されていることもあり、賑やかに盛り上がっていました。
昼食をとってから家を出たので、午後イチ企画の「夢枕獏・新井素子対談」それに続いた久美沙織さんによる星作品朗読には間に合いませんでした。
私が4階会場に到着した時には、井上雅彦さんをはじめとする「星チルドレン」がショートショート談義を繰り広げているところ。大阪の江坂遊さん、名古屋の高井信さん、太田忠司さんなども顔を見せていて、最後には私まで前に呼び出されてしまいました。間もなく発刊になる〈異形コレクション〉最新巻のテーマが「ショートショート」で、私も1篇書かせてもらっているのです。
続いて午後4時からは、『ほしのはじまり 決定版星新一ショートショート』(角川書店)を編纂した新井素子さんと、『星新一 空想工房へようこそ』(新潮社・とんぼの本)を監修した最相葉月さんの対談。星新一の父・一(はじめ)のスケールの大きさ、星新一が作家になる前後、1001話を書き上げた頃の話など、じかに星新一を知る作家・新井素子と、詳細な評伝を書き上げたノンフィクション作家・最相葉月の話は内容の濃い、聞き応えのあるものでした。
写真はこの対談の様子。左が新井さん、右が最相さん。星さんの大きな写真が印象的でした。
会場には椅子席が50ぐらい用意されていましたが、それだけでは収まりきらず立ち見の方がかなりいました。星さんの偉大さはこれから益々認識されてゆくにちがいありません。