猫は首のあたりを掻いてもらうのを喜ぶと思っていたのですが、どうやらそうではないのもいるみたい。
散歩の途中、初めて出会う猫がいたので、立ち止まって「ニャアニャア」と話しかけると、小さく返事をします。
これは脈ありと思い、撫でてやろうと手を伸ばすと、それには及ばないという態度です。ちょっと身を離してしまう。かといって逃げるわけでもありません。
それならば、とじっくり腰を据え、地面近くで「撫で撫で」の仕草をしてみせると、こちらに尻を向けてどさりと身を投げ出しました。「やってちょうだい」という態度です。
背中越しに首のあたりを掻こうとすると、「そうじゃないの!」とばかりに体を動かします。どうやら、腰のあたりをかまってもらいたいらしい。
で、背中の後半分から尻にかけて撫でてやると、気持ち良さそうに体を伸ばしています。
このあたりは嫌がる猫もいるんですよね。下手をすると、前肢を飛ばして引っ掻いてきたりする。でも、この猫はちがいました。ここを撫でられるのが好きみたい。性的刺激を求めているのかと、一瞬、思いましたが、反応がまるで違う。リラックスしまくっています。それに、今はまだそんな季節ではないし。
というわけで、猫の愛撫ポイントもそれぞれなのかなあと思ったことでありました。