惑星ダルの日常(goo版)

(森下一仁の近況です。タイトルをはじめ、ほとんどの写真は交差法で立体視できます)

紫鷺苔

2012-05-06 20:50:06 | 草花
 一昨日に続き、今日も午後は荒れ模様のお天気。北関東では竜巻が猛威を振るったらしい。
 当地では、突風と強い雨。鉢植えが転がりました。
 雨上がりには、短い間でしたが、虹がかかっていました。

Murasakisagigoke1205 今日の雑草はムラサキサギゴケ。ゴマノハグサ科の多年草。毎年、決まった場所で見かけることができます。同じ形で花が白いのがサギゴケ。

 「コケ」という名に、ちょっと引っかかります。「苔じゃなくて、草じゃないか」と思ってしまうのです。
 でも、コケと普通の植物(被子植物・裸子植物)の違いを説明せよといっても難しいですよね。普通の植物は花が咲き、種ができる? では、コケとシダの違いは?

 もっとも昔の人にとって、苔と草の区別などささいなことで、地面に広がる丈の低い植物ならすべて苔だったのかもしれません。手持ちの古語辞典の「苔」の項には「蘚苔類にかぎらず広く菌類・地衣類・シダ植物などをも含めていった」とあります。

 また『野外観察ハンドブック 校庭のコケ』(全国農村教育協会)には、コケは昔は「木毛」と書き、「木の幹や枝に生える毛のような小さな植物を意味したという」とあります。さらに地面や石の上の同様なものも「コケ」と呼ぶようになった。「虫」が昆虫だけでなく、さまざまな小さな動物を指すようなものだ、とも。

 というわけで、ムラサキサギゴケは地面に低く広がっているのです。でも、毛のように小さくはない。オオイヌノフグリよりちょっと大きいぐらい。花の幅は1センチ、長さは2センチほどあります。