2日前に見つけたキンランを、今日の夕方、撮ってみました。
花は開ききることがないので、こんなものでしょう。ラン科の多年草。
花は開ききることがないので、こんなものでしょう。ラン科の多年草。
薄暗い林の中で40~50センチの高さにすっくと伸び、明るく咲いているのでかなり目立ちます。誰かに採られなければいいのですが。
ランの類は栽培が難しいので、掘りとって移殖しても枯らしてしまうことが多いのです。
ちょうど〈日経サイエンス〉の今月(6月)号に「好みのうるさい蘭と菌」というタイトルの記事が出ています。
以前、ネジバナ(これもラン科ですね)のことを書いた時にも触れましたが、ランの成長には特有の菌根菌との共生が必要で、この菌から養分をもらえないと発芽、成長できないのです。
記事の内容は「菌根菌が成長する場所と、どんな条件だとランの発芽を促すのかについて、新たな手がかりが得られた」というもの。
それによると、古い森には菌根菌が若い森の5~12倍存在し、種類も多様だとか。
ランが育つ条件は種によってさまざまで、あるランは古い森だけで発芽し、若い森に菌をまいても発芽しない。また、あるランは腐敗中の木の上でのみ、菌によって発芽を促進させられるとか。
今日の林はそんなに古くありませんが、樫の木が生い茂り、地面には枯れ葉が厚くつもっていました。20本ほどもキンランが生えていたから、条件的には恵まれているのでしょうね。