惑星ダルの日常(goo版)

(森下一仁の近況です。タイトルをはじめ、ほとんどの写真は交差法で立体視できます)

紐綿貝殻虫

2012-05-14 21:08:02 | 動物
 まだ本調子をとりもどせず。しつこい風邪です。

 朝、玄関脇のピラカンサの枝をじっと見るのが日課になっています。スズメガの幼虫らしき大きなアオムシやシャクトリムシ(シャクガの幼虫ですね)がいるのです。
 どちらも葉っぱを齧っていますが、近日中に整枝剪定する予定なので、「今のうちに食べておきなさい」と太っ腹な態度です。

Ring1205 今朝も枝を覗いていると、白い輪っかが枝についています。ちょうど指輪ぐらいの大きさ。
 白い綿毛を編んだ感じですが、一部、茶色いところもあって、そのあたりにアリがたかっています。

 初めてみる物体ですが、おそらくカイガラムシ、と見当をつけてネットで検索しました。どうやら「ヒモワタカイガラムシ」の雌のようです。
 これで昆虫。半翅目カイガラムシ上科に属するそうです。

 茶色い部分がメスの体の前半分で白いところは卵胞だそうです(これが体の後半分)。蝋状の物質の内部には3000個もの黄色い卵がつまっているとか。
 手元の本にはカイガラムシのメスについて、「成虫ははねの痕跡もなく、頭胸部が合一し、腹部との境も不明瞭である」とあります。ただの茶色い塊で、とても昆虫には見えませんね。アリは何を求めているのだろう?

 幼虫が孵るとやっかいなので、近いうちに切り取って地面に埋めることにします。