昨夜は新宿文化センターにて「Live Wire 特別版:筒井康隆コレクション発刊記念 日本SFの幼年期を語ろう」。
出版芸術社から「筒井康隆コレクション」の刊行が開始されたのを記念してのトークショー。コレクション編者の日下三蔵さんが筒井さんに、デビュー前後から1970年頃までの出来事をインタビューするという趣向。
筒井さんは、この9月に80歳になられたとは思えないほどお元気。この日は三つ揃えのスーツに黒縁のメガネといういで立ちで、日下さんの質問に答えるというよりは、日下さんが提示する書誌学的事実から触発された思い出をどんどんしゃべるという形でトークを進めてゆきました。ナイーヴで、サーピス精神満点な話しっぷり。とても老人とは思えません。
どの話も面白かったのですが、ここでは1967年、神宮前に一戸建ての住宅を買った時のことを。
青山通りに近い一画で、通りに面して団地があり、その裏側に宅地が並んでいたが、団地側住民が一戸建てを目の敵にして、塀をつくり、さらにその外側に柵までつくって、通りの方に出られないようにする。柵には団地の悪ガキが登って、家を覗き、「飯食ってらぁ」などとはしゃぎたてていた。ひどいものだった。この出来事をもとに『三丁目が戦争です』を書いた。
200人近い聴衆の笑いをとりながらの2時間。最後は両手を挙げて歓声に応え、舞台を去ってゆかれました。
コレクションが完結した暁には、またイベントを行う予定だとか。楽しみです。
今日は、かねてから行きたい、行きたいと思っていた紅葉狩りツーリングに。日帰りで秩父まで出かけました。
新青梅街道を西進して、瑞穂町から埼玉県飯能市へ。県道70号線に入り、名栗渓谷を走りました。
カエデの木はそんなに多くはないものの、思わず歓声をあげたくなるほど綺麗。今がちょうど見頃でした。
秩父へ抜ける青梅秩父線はロードバイクの自転車乗りも多い。山伏峠は、確か、高千穂さんも走ったんじゃなかったっけ。
昼過ぎに秩父市街に到着。丘の上にあるナチュラルファームシティ農園ホテルで、風呂と昼食バイキング。これは良かった。
その後、定峯峠まで上って、林道「奥武蔵グリーンライン」を走りました。稜線はもうブナの木が葉を落としてしまってましたが、中腹から麓にかけての紅葉は見事。山道(急な下りがスリル満点)とともに堪能しました。
写真は定峯峠へ向かう途中の県道。色がうまく出てませんが、素晴らしいカエデ。左の木の下に私のバイクが停まってます。