書評原稿の締切日でした。
何冊か本を紹介しなければならないのですが、アテにしていた本の出来がよくなくて、頭を抱えました。
よくあることなのですが、今回は、年末が近づき、連休もあったりして、締切が早まっており、選び直すのに余裕がありません。
かといって、ダメ本を推薦するわけにもいかず、朝、開店間もない書店に飛び込みました。
狙いをつけていた本はあります。次には取り上げようかと思っていたやつ。
が、リアル書店の棚は貧弱で、2軒回っても見当たりません。ネット書店に注文しても、今からでは間に合わない。
仕方がないので、棚に並んでいる中から目ぼしいものを選んで買いました。
帰って読むと、運良く、面白い。必死で読んで、原稿を書きました。
私は本を読むのが遅いのですが、こんな時には速読もできるのだなあと、ちょっとびっくり。でも、本はじっくり読みたいものです。
衆院解散。総選挙へ。
年末の慌ただしさに拍車がかかるし、任期4年のところを半分で解散してしまうのは費用の無駄遣い。何をどう考えて投票すればよいのかわからないのも、困ったものです。
安倍総理は、ここで「いいね」がたくさん欲しいのでしょうね。
2年前の選挙は、民主党政権が自ら崩壊して転がり込んだ勝利だった。自分の力というより、単なるもうけもののような感じ。
ここまでやって来て、自分のやり方が国民の多くに支持してもらえていることを確認したい。そう考えたのでは。
その意味で、先日の速報値でGDPがマイナスになったのは誤算だったはずです。しかし、アベノミクスに代わる経済振興策はあるまい。そう踏んでいるからこそ「アベノミクス解散だ」と言ったのでしょう。
選挙では、経済政策だけでなく、そのような形で自己実現をしたがる総理のやり方そのものを判断基準に、投票に臨もうと思います。多くの政策や言動、人事が、自分をわかってくれる人からの「いいね」が欲しいという、このモティベーションから出ているように思えるからです。