朝刊をながめていたら「猫と一緒にお住まいのお客様へ 家庭用ファクスにおける無償点検のお知らせ」というブラザーの広告が目に留まりました。我が家のファクスもブラザー製なのです。
広告の内容は「猫が製品に乗って繰り返し排尿することにより、まれに発火することがあることから、当該製品の無償点検を実施させていただきます」というもので、ファクスの機種名が並んでいます。
その中に我が家のファクスは入っていませんでした――というか、今は猫を飼っていないので、事故のおそれは皆無なのですが。
ちょっと調べてみると、もともとは昨年の3月下旬に発表したリコール公示の再掲なのですね。当時、かなり話題になったみたい(→ 日経新聞の記事)。
それにしても、ここまでサポートできるとは、大した会社です。普通は「想定外」ということで、使用者側の責任になるんじゃないでしょうか。ブラザーのファクスを使ってて良かったなと思いました。
不適当な素材を使っていたための故障を「お客様の使われ方によるものでは」といって有償修理しようとした住宅設備メーカーや、製造中止から×年たちましたのでサポートを打ち切ります、といってまだ稼働中の家庭用ロボットを見殺しにするような電機メーカーは見倣ってもらいたいものです。
それにしても、テレビの薄型化がすすんで居場所を失った猫が、温かいファクスに座りたがるのはわかるとしても、そこにオシッコしたりするものなのでしょうか。あるいは、ファクスだけが持っている特別な刺激が排尿をうながすのか。
謎は残ります。