「ベストSF2016」、投票が終了しました。
11人目は幸重善爾さん、12人目は渡邊利道さん。お二人、ありがとうございました。というか、投票してくださったすべての方にお礼を申し上げます。
また来年もやる予定ですので、どうか、本に親しむ時間を確保してくださいね。
毎日新聞の夕刊を読んで、「わっ」と声をあげてしまいました。
映画評論家の上野昻志さんが「世界は一瞬で変わる 鈴木清順監督を悼む」という文章を寄稿しておられるのですが、その冒頭が――
- 映画監督・鈴木清順の存在をはっきり意識したのは、いまはなき新宿・成子坂の映画館でのことだ。
ワシと同じじゃ!
たぶん、同じプログラムを観たのでしょうね。『関東無宿』で圧倒されたと書いておられます。
「凄い映画を撮る人がいるものだ、と興奮し(中略)『春婦伝』、『東京流れ者』、『けんかえれじい』……見るごとに心が躍った」というのも、まったく同じ。
成子坂映劇は場末の三番館。封切から年月の経った作品を、日活・東映・松竹・東宝・大映と、映画会社に関係なくプログラムを組んでいたので、思いがけない名作と出遭える機会を与えてくれたものです。日本映画の基礎は、あそこの3本立てで覚えました。
中央図書館でキングスレイ・アボット編『フィル・スペクター読本――音の壁の向こう側』(シンコーミュージック・エンタテイメント、2010年)を借りてきました。パラパラとめくっただけですが、1960年代アメリカンポップスについて得るところが多そう。楽しみです。