惑星ダルの日常(goo版)

(森下一仁の近況です。タイトルをはじめ、ほとんどの写真は交差法で立体視できます)

議会演説

2017-03-02 20:58:10 | 国際・政治

 ムッシュかまやつ逝く。78歳。
 ひょうひょうとした人柄で、心から音楽を愛しているのが伝わって来ました。楽曲ではスパイダーズ時代の「ノーノーボーイ」が好き。
 最大のヒット曲は「我が良き友よ」ですが、かまやつさんは「また、こんなのを歌わされてはかなわない」とフォーライフ・レコードを離れたと聞いています。ご本人の好みの音楽ではなかったんですね。
 長い年月、楽しい時間をありがとうございました。

 トランプ米大統領の議会演説全文をじっくり読みました。
 就任演説と違って、読み応えがありました。それなりの展望があり、政策目標がわかり、レトリックを尽くした文言で、訴える力を持っています。今回はスピーチライターに作成を任せたのでしょう。

 毎日新聞には英文と日本語訳が対になって載っていましたが、日本語訳には何か所か、英文にない言葉も。
 たとえば法人税を減税するというくだりでは、「それは、とてもとても大きな減税となる」という言葉が付け加わっています。原稿にはないけれど、実際の演説では述べられた言葉ではないでしょうか。自分流の言葉遣いをしたかったのでしょうね。

 アラ探しをすれば、法人税や中間層に対する減税を謳い、大幅なインフラ整備や軍事費の増大をするといっているけれど、減税で失われる財源をどこに求めるかには触れていません。オバマケアを廃止し、保険を安くするともいっていますが、それにも公費が必要になるでしょう。公約では、相続税の廃止もいってましたよねぇ。
 国境を越えて、人や企業が活動している時代であることを認識しようという様子も見えません。国の内側で、仕事を増やし、安全を確保しようとやっきになっているという印象。
 環境に対する配慮も、やはり、見当たりません。わずかに「空気と水を浄化する」というのが、それに当たるのかな。

 あと、目を引かれたのは、演説の最後、9年後の建国250年に向けての夢を並べた中に、「遠く離れた世界に米国人の足跡を残すことは大きすぎる夢ではない」とあったこと。
 これは有人火星探査のことでしょう。何か具体的なプランが出て来るか? 楽しみです。