キングスレイ・アボット編『フィル・スペクター読本』(島田愛子+岡村まゆみ訳、シンコーミュージック・エンタテイメント)を読んでいます。とても面白い。
素材が興味深いせいで、たとえばニック・コーンという人は次のように書いています――
- ロック界がまだクルーカットと小奇麗なイタリアン・スーツだらけだった頃に、彼は髪の毛を肩まで伸ばし、フリルやサテンを身にまとい、6インチ(約15センチ)もあるキューバン・ヒールを履き、甲高い声で舌足らずに喋り、金の指輪や安い宝石をじゃらじゃらさせていた。
1960年、フィルがまだ20歳の頃の話です。まるで、ロックスターのパロディみたいな恰好をしていたんですね。まだロックスターなどというものは、登場してもいなかったのに。
不良っぽいポピュラーシンガー――例えばエルヴィス・プレスリーは『ウェストサイド・ストーリー』に出てくる青年のような恰好だったし、大半はパット・ブーンみたいに白いジャケット姿でした。
フィル今は76歳。殺人罪のため医療刑務所に収監されている。
でも、昔、彼が作ったレコードは凄く良いんだよなぁ。
今日は暖かくなったので(最高気温 15.0℃:隣町アメダス)、数か月ぶりにポッカールを提げて、近所の坂道を歩きまわりました。
道端に、たくさんのヒメオドリコ草が咲いている場所もありました。
シソ科の2年草。葉っぱの色のグラデーションを見ると、シソ科であることがうなずけます。ひな祭りの頃に咲いているのは、うれしい。