ああ、そういえば「コンパクト盤」というのがあったなあ――と、思い出しました。
アナログレコードは、78回転のSP盤が最初で、ビニール盤になってから、33と1/3回転のLP(ロング・プレイ)が1948年に発売、45回転のシングル盤は翌49年に発売されたということです。
コンパクト盤というのは、シングル盤と同じサイズ(直径17センチ)でありながら、回転数はLPと同じ33と1/3で、片面に2~3曲収録。「ミニLP」という感じでした。
LPは高くてなかなか買えないので、安いコンパクト盤で飢えをしのいでいたのです。私も何枚か、買ったなあ。
あと、アナログレコードでは「ソノシート」ですね。ペラペラのビニール盤で割れにくく、雑誌の付録――というか、ソノシートにブックレットをくっつけて売ることが多かった。1958年にフランスの会社が開発し、翌年には日本でも朝日ソノラマなどが発売したそうです。
これも、安くて曲数が多かったので、お小遣いで買うには手ごろでした。
などと思い出したのは、このところ、楽曲とメディアとの関係を考えているせい(先週、聞いた「ポピュラーミュージックヒストリー」が刺激となりました)。
メディアには、レコード、ラジオ、ジュークボックスなどがあり、そこに録音技術が絡む。これらは密接に関係しながら歴史を積み重ねてきたようです。この件については、もうしばらく関心が続きそう。